片方だけの靴

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俺がまだ高校生だった頃、部活の帰りに、いつものメンツ(俺、タカシ、シュン)で住宅街の裏の公園を通ったんだ。夕方で西日が眩しくて、チャリを漕ぎながら「腹減ったなー」とか軽く話してた。
道の真ん中に、片方だけの真っ白なスニーカーが落ちてた。新品っぽくて、周りの砂利や泥に汚れてない。妙に浮いて見えて、俺もシュンも「なんだこれw」と笑った。

タカシが冗談で「これ俺のサイズじゃね?」って言って、チャリ止めて靴を履いたんだ。
タカシは笑いながら「ピッタリだ!俺、シンデレラじゃん」とか叫びながらふざけて、半分違う靴のままで帰った。

次の日、タカシは学校に来なかった。LINEで「風邪でもひいたのか?」って送ったけど、既読すらつかない。
心配になって、放課後にシュンと一緒にタカシの家に行った。父親が出てきて、「タカシが昨日の夜から帰って来ない。お前ら、どこに行ったか知らないか?」と聞いてきた。俺たちは、昨日一緒に帰ったことをそのまま話したんだ。

父親に協力してほしいと言われて、俺たちは一緒に警察へ行き、事情を話した。結局、タカシは行方不明として捜索されることになった。少し怖かったけれど、刑事ドラマみたいで、どこかワクワクする気持ちもあった。

その後、タカシからLINEで1枚の写真が送られてきた。見知らぬ家のリビングで、知らない女性と食事をしている。メッセージには「母さんの誕生日だ、来いよ」って書いてあったんだ。
でも、タカシの母はすでに亡くなっているし、その家はタカシの家じゃない。どう考えても、誰かに連れられて無理やり撮らされた写真にしか見えなかった。

靴がきっかけで、タカシが事件に巻き込まれた可能性は高い。
本来なら親や警察に相談すべきだと思ったけど、あの時はどう対処すればいいか分からず、関わると自分も同じ目に遭いそうな、危険が迫っている感じがして、そのままブロックしてしまったんだ。

結局、タカシはそのまま行方不明になった。地元の新聞でも高校生行方不明事件として報道され、学校や町中で話題になったがそれきりです。
未だに何が起きたのかはわからない。

高橋 悠(ハンドルネーム)
高校時代に体験した怖い話ですが、実際にあった出来事を元にしていますが、面白くするために一部創作を加えています。

「奇妙な話を聞かせ続けて・・・」の応募作品です。
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※画像はイメージです。

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