異色のスーツヒーロー『カムヤライド』の不思議な魅力

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子供時代、いや大人になってからもヒーローはみんなの憧れ。
特に仮面ライダーや戦隊シリーズなど『変身』して戦うヒーローはその代表格だろう。今回ご紹介する漫画『カムイライド』(著: 久正人)もそんなヒーローもののひとつ。

だがこの作品、これまでの戦隊やライダーとは少し毛色が違う。なんとこちらの作品、舞台となるのは現代や近未来ではなく古代。古代からやってきたのでもなく、古代の力が目覚めるのでもなく「そのまんま、古墳時代に古代の力で戦うヒーロー」。それが『カムヤライド』なのだ。

そんなちょっと異色のヒーロー漫画『カムイライド』。その魅力に迫ってみよう。

目次

舞台は古代!敵は神様!!古代の力でヒトを守れ!

さて、今回ご紹介する漫画『カムヤライド』。
単行本一巻の表紙を見てみると、かっこいいヒーロースーツを纏ったキャラクターがダイナミックな蹴りをきめている姿が確認できるだろう。
最新ライダーのような武骨ながら洗練されたスタイルはまさにヒーローそのもの。「ニチアサ」で放送できそうなビジュアルですらあるが、『カムヤライド』はニチアサのヒーローたちとは少し、いやかなり事情が異なる。

なんと、この『カムヤライド』、舞台がバリバリに「古代」なのだ。
そう、『カムヤライド』は本気でそのまま日本最古のヒーローなのである。では、『カムヤライド』のあらすじをざっくり説明していこう。

時は西暦大体二世紀。神の時代が終わり、ヒトの世が始まったころ。各地で活発化した反乱を鎮めるため、統治者である大王はひとりの王子をまず熊襲(くまそ)へ遣わす。
彼こそ、あの有名な英雄「ヤマトタケル」なのだが、作品スタート時点で「まだ」彼はヒーローではない。
「カムヤライド」にも変身しない。彼が旅の途中で出会うハニワ売り(ハニワ売り?)の青年モンコこそ、本作のヒーロー「カムヤライド」なのである。

モンコは普段はフラフラと放浪生活を送る芸術家だが、人々のピンチには大地に眠る力をヒーローパワーに変え、悪と戦う。単身で旅を続けながら悪と戦うその姿は「戦隊モノ」というより、「仮面ライダーシリーズ」に雰囲気は近い。古代版ライダーを思い浮かべてもらえれば、イメージも掴みやすいのではないだろうか。

カムヤライドは何と戦う?

では「カムヤライド」は何と戦っているのか?気になるこちらも見ていってみよう。
本作、「カムヤライド」の敵、それは結論から言うと「神様」だ。えっ?「神様」って人間を助けてくれるんじゃないの?と思った方もいるだろう。

まぁ落ちついてほしい。「カムヤライド」の世界では、まずヒトによる統治が始まる以前、ヒトの世界と神の世界は混在し、有力な豪族たちはそれぞれの「国津神」を擁して自領を運営しながら互いに争っていた。しかし、中央に根を下ろしたヤマト王権によってそれぞれの「国津神」は封印され、神とヒトの世界はわかたれた。
これによって神とヒトの時代が終わり、人間の世界が始まった。と、されている。

時代はくだって物語の舞台となる(大体)二世紀、封印されたはずの「国津神」が何者かによって復活し、各地でヤマト王権をこころよく思わない人々に力を与え、世を乱しはじめたのである。
この国津神によって力を与えられ、怪人化した人々、そしてその大元である国津神たち。彼らがヒーロー「カムヤライド」のが立ち向かう敵である。

まあ、かなりややこしい世界観なのだが、ひとまず昔色々あって封印され神様が力を得て悪さをしているので、ヒーローに変身して再封印する。という物語だと理解しておけば大丈夫だ。

序盤はモンコとそのサイドキック(ヒーローの助手)となったヤマトタケルが各地を旅しながら、活性化した国津神を変身して再封印していく様が描かれる。このあたりは、仮面ライダーや戦隊シリーズなどと同じでわかりやすく、サクサク進むので読み応えも抜群。そして、ストーリーが進むにつれて国津神を復活させている黒幕の存在や、新たなキャラクターなども登場し、物語は広がりを見せる。

神話、そして古代を舞台に戦う異色のヒーロー「カムヤライド」。その異色さゆえにすこしとっつきにくいかもしれないが、読み始めれば止まらなくなる作品。ぜひそのライブ感を味わって欲しい一作だ。

神話×古代×ヒーロー!笑えてかっこいいオマージュも!

古代を舞台に神話世界の神々と戦うヒーロー、カムヤライド。本作にはベースになった日本神話、古代史、そしてあまたのヒーローもののエッセンスが散りばめられている。

まず、「カムヤライド」という名前。「神逐人」という文字が作中当てられていることから、「かみやらい(鬼やらいの神版)」が本来名前に込められた意味なのだろう。だが、「カムヤライド」という音からは、やはり「仮面ライダー」を連想してしまう。仮面ライダーへのリスペクトを込めた粋なネーミング・・・ととることもでき、作者のヒーロー愛が伝わってくる。
また、カムヤライドは冒頭で触れたとおり、変身ガジェットが古代らしく(?)ハニワ。
言葉だけ聞くとなんとなくダサい気がするが、実際作中で描かれているのを見るとかなりかっこいい。(おそらく人型の武人埴輪をベースにヒーローアイテムらしさを追加したのだろうが、よくできている)
こちらも、ヒーローコンテンツへのリスペクトと古代の文化がうまく融合したポイントだろう。

本作には変身ガジェット以外にも様々なガジェットが登場するが、どれも古代史や神話、そして何より今までのヒーローコンテンツへのリスペクトが散りばめられている。加えて注目したいのがカムヤライドの敵、国津神たちのデザインだ。国津神たちは人々を怪人化して操り、世を乱す他、自身の姿を表してカムヤライドたちを阻んでもくる。
そんな厄介な存在の国津神だが、そのデザインはひょうきんだったりどこかメカメカしかったりと以外にも多種多様で面白い。

こちらも神話上の「神」としての属性や逸話を現代的なヒーローものにうまく取り入れており、作者の職人技が光るモンスターデザインとなっている。怪人、怪獣のデザインといえばヒーローものの、というか特撮ものの十八番。
そのデザインセンスは本作カムヤライドにも受け継がれていると言えるだろう。

歴史?神話?なんか難しそうだしわからないだろうなという人も、実際読んでみれば散りばめられたヒーローエッセンスと、古代、そして神話のミックスに引きこまれる。異色のヒーロー「カムヤライド」はそんな作品と言えるのではないだろうか。

カムヤライド

以上のように、漫画『カムヤライド』は、異形、異色のヒーローであるがゆえにこれまで連綿と受け継がれてきた、ヒーローものの「良さ」が輝く、そんな作品となっている。
気になった方はぜひチャレンジして、ヒーローに熱中したあのころの記憶をよみがえらせてみてはいかがだろうか。

(C) 久 正人 リイド社

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