かぐや姫は、本当に月に帰ったのか

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最近、『超かぐや姫』が話題になっていたので視聴したところ、なかなか楽しめた。
原案のいわゆる『竹取物語』は、「日本最古の物語」とも言われる通り、フィクションとして片付けられている。

一方、この話が何らかの実在した人物や事件を元にしているという説もある。
だとして、この物語の現実部分とオカルト部分は、どう分けられるのだろうか。

目次

竹取物語とは

文学作品としての『竹取物語』についておさらいしておこう。

ざっくりしたあらすじ。

  • 男が光る竹の中にいた女の子を拾い「なよ竹のかぐや姫」と名付ける
  • 竹の中から時々金が出て来て、男は金持ちになる
  • かぐや姫は3ヶ月ほどで、結婚出来るほどの年齢に成長する
  • 美しいかぐや姫に、求婚者が押しかけるが、かぐや姫はこれを全て断る
  • 最高権力者である帝については、やや態度が柔らかく、歌のやり取りが3年ほど続けた
  • かぐや姫は、自分が「月の都」から来た人で、次の満月に帰らなくてはいけないと告げる
  • 帝は月の都からの迎えを武力で追い返そうとするが、戦意が湧かず、戦いにならない
  • 迎えの者は、かぐや姫がと罰として一時的に地上に来たものと説明する
  • 帝に手紙と歌、不死の薬を渡した後、かぐや姫は地上にいた頃の記憶を消され、去っていく
  • 帝は、一番天に近い山で、不死の薬とかぐや姫に宛てた手紙を焼く。
    これが「不死山⇒ふしさん⇒富士山」の由来だという

『竹取物語』の成立は平安時代とされるが、これはあくまで通称で、『竹取の翁』『かぐや姫の物語』といった呼ばれ方をしていたという。

異常描写の抽出

竹取物語の中で、現実にはあり得ないオカルティックな部分は、

  • かぐや姫の急激な成長
  • 月の都からの使者が宙に浮いている
  • 月の都の使者達は、帝の軍勢を武力によらず無力化した

この3点と言えるだろう。

その他は、やろうと思えば当時の技術でもできる。

竹が光るギミックについては、磨いたり火で炙ったりして竹の表面に艶を出し、木洩れ日を鏡などで集める事で、光ったように見せられる。
竹からかぐや姫が出て来る件については、極端に太い竹に穴を空けて入れた後、塞いでおけば良い。
マダケで直径15cmほど、世界一の竹「ゾウタケ」の場合、直径35cmにもなる。新生児の頭の直径はせいぜい10cmほどなので、入る事に不自然さはない。

節1つ下に穴を作って入れておけば、竹取の翁が細工を見落とす可能性は十分ある可能性はある。
その後、竹から金が出た件も、同じような細工でできるし、粒状の金ならごく僅かな穴からより簡単に入れられる。

かぐや姫の美しさやモテ方は凄いが、「男芸人は女に困らない(その後のトラブルはともかく)」みたいな話はあるので、非現実的とまでは言えない。

月の都からの使者に関しても、普通の人間が仮装するだけで再現できる。
空飛ぶ円盤があったとして、それが必ずしも異星人を乗せた宇宙船である事を意味しないのと同じだ。
不死の薬に関しては、実際に服用されず燃やしてしまったのだから、実際に作中に存在していたかさえ怪しい。

異常成長について

整理したところで、1点目の、かぐや姫の成長速度について考えよう。
科学的に考えた時、3ヶ月で人間の「大人」になる事は不可能だ。
早老症と呼ばれる症候群は存在するが、これは成長を早めるというよりは、寿命が早くやってくると言うべきものである。

そもそも、かぐや姫の成長の異常性は、肉体よりもむしろ、精神の方にある。
3ヶ月ほどで婚約者に難題を出して追い払い、その後間もなく帝と和歌のやり取りまで出来ているのだ。

一方、オカルトの文脈では、急成長する子供というのは決して珍しいものではない。
ギリシャ神話のヘルメースは、朝に生まれ、昼にゆりかごから抜け出してアポロンの牛を盗み、翌日には詭弁でその窃盗の罪を免れている。

釈迦は、生まれた時に「天上天下唯我独尊」と発したという伝説がある。前世の記憶を持ち越したとも言われるが、急激な成長と見たほうがまだ現実味がある。

旧約聖書でも、アダムとイブは大人の姿で作られ、最初から言葉を理解している。さもなければ、食物を採る事ができない。

もっとも、かぐや姫のそれは刑罰という性質上、成長より「元の姿を取り戻した」と解釈した方が正確である。
変身となると、事例は膨大なものとなる。先述したギリシャ神話なら、主神のゼウスからして変化の名手であり、下級の女神や精霊たるニンフですら花などに変じる話がある。

日本では、奇稲田姫が櫛に変化させられているし、妖怪であれば狸や狐を始め、人に化ける鶴、小さな蛇や鯉に化ける大蛇、小坊主が大入道に化けるなど、枚挙に暇がない。
だとすると、変化の力を持った狐狸や妖怪変化の類が、赤ん坊に化けたと考えると、話がしっくり収まる。
これなら、たった3ヶ月で大人になる事も無理がない。

竹の中に入るという演出にしても、本物の竹を自分のいる節にして、上下を仲間が化けて補えば、翁を欺けるし、切らせてもダメージはない。

OPしか活躍しない竹

その力は、特有のものか?

では、2点目と3点目の、月の都の使者の力はどうだろうか。

まず、浮いている点。
科学で考えた時、手品の手法で浮いて見せる事が可能だ。
具体的には、釣り下げたり、鏡で足場を消して見せたりする。

月の方から下りて来たように見えたのであれば、これは釣り下げ方式一択だろう。サーチライトもない時代、つや消ししたワイヤーを視認する事は困難だ。
点滅するライトで照らし、点滅にジャンプを同期させるのも良い。

オカルトならどうか。

空を飛ぶ人型のものは有り触れている。
仙人はその筆頭であるが、神話に登場する神々、神の使いの多くが飛行可能だ。
もう少し矮小にしてみると、ポルターガイスト現象が人を動かす可能性、UMAではフライング・ヒューマノイドが当てはまる。

次に、戦わずして戦意喪失させ、帝の軍勢を無力化した点。
こちらは科学の方が再現しやすい。
実際に生じた現象は、戦う意思がなくなり、無理に攻撃しようとしても矢の狙いが定まらない、といったようなものだ。これは、音響兵器や、ダウナードラッグの大麻で再現させられる。大量の大麻の煙を流せば、釣り下げギミック隠しや演出にも使える。

オカルト手法の場合、これが以外とやりにくい。

精神まで支配するような存在というと、ギリシャ神話の魔女キルケーなどが出て来るが、軍勢をまとめてとなると、難しい。暗黒神話まで持ち出すと、宇宙的恐怖を感じて短期的な狂気に陥り、合理的な行動が出来なくなるという可能性はあり得る。
宇宙人説を採用する場合、精神に影響を与えるような、外部から脳の電気信号を操作できるデバイスを使う可能性というのはあるが、これは何でもアリになりすぎ、神の介入と変わらない話にしかならない。

かぐや姫が帰った理由

これらをまとめると、かぐや姫は必ずしも月から来たとは限らず、狐狸の類が変化したものの可能性が高い。

月から来たと主張する月の都の使者達は、やはり狐狸が変化した者か、フライングヒューマノイドなどが、大麻などの精神に作用する物質を燃やす事で軍を撹乱しつつ、かぐや姫を回収していった、となる。
だとすると、かぐや姫が帰る事を素直に受け容れ、延長もせず、そして二度と帰って来なかった理由も見えて来る。

多少の愛着が湧いていたかも知れないが、正体がバレたらどんな目に遭うか分からない。

単純に命を守る行動、という事だ。

以上の解釈は荒唐無稽であるが、スーパーパワーを持った使者が、月から38万キロを超えてやってきた来たという設定より、ずっと使うオカルトが少なくて済むだろう。
オッカムの剃刀は、オカルトでも使っておいた方が、話はすっきりまとまるものだ。

参考
・林野庁 主な竹の種類
・中林整骨院 なかもず院 頭囲が大きい?赤ちゃんの頭形と成長曲線を解説
・国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース 0180095「白蛇,鯉」、2130037「大入道,狐」
・末日教徒 イエス・キリスト教会 創世記2
・YouTube「竹の艶出し方法。竹を炙ると竹が綺麗に光る!?」“建仁寺垣・竹垣の専門店” 長岡銘竹株式会社
・ウィキペディア ゾウタケ、キルケー、大麻、非致死性兵器、フライング・ヒューマノイド、竹取物語、早老症、ヘルメース

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