実話〜学校の怪談

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私が通っていた中学校には、誰のものだったかは忘れてしまいましたが、昔の偉人の銅像がありました。
ところがその銅像の腕が折れてなくなっており、「夜になると、失くした指を探して校内をさまよっている」という噂がありました。さらに、木造校舎の音楽室からは夜中にピアノの音が聞こえるなど、いくつかの「学校の七不思議」が語り継がれています。
「いくつか」というのは、私が通っていた年代によって内容が少しずつ違っていたからです。
実は私の母や親戚の叔父叔母も同じ学校に通っており、その頃のいろいろな話を聞かせてもらうことで、違うというのを知ったのでした。

特に母の時代は、先生の言うことが絶対で、親からも「先生の言うことは何でも聞きなさい」と教えられた優等生の女の子がいたそうです。おとろが本当に何でも言うことを聞いた結果、妊娠してしまっといった、現実のほうがはるかに怖い話も少なくなかったのです。

目次

トイレの怪談とその場所

その中にはトイレにまつわる怪談がありました。
私の通っていた時代は鉄筋コンクリートの校舎が中心で、古い木造校舎は工作室や美術室、音楽室として時々使われる程度。その建物の一番奥に、立ち入り禁止の女子トイレがありました。
母の話では、そのトイレで首吊りがあったそうです。あの「先生の言うことを何でも聞いたら妊娠してしまった」優等生の女の子が、そのことを苦にして自〇したのだとか。

私は怖いもの見たさで気になっていたのですが、暗い木造校舎はそれでなくても暗い雰囲気で行ってみる気にはなれず、遠くからうかがうことしかできませんでした。

4年生のある日、何かの式典の準備をしていた時のことです。
先生に呼ばれ、男女5~6人でついていくと「パイプ椅子を出すから倉庫に手伝いに来てほしい」と言われました。しかし、その“倉庫”というのが、なんとあの女子トイレだったのです。
すでにトイレの表示は取り外され、ドアに「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた紙がはってありました。

恐る恐る中に入ると、パイプ椅子やいろいろな道具が置いてあり、個室の仕切りや手洗い場も撤去されており、空間の狭さ以外にはトイレだった面影はほとんど残っていませんでした。もちろん、友人たちはここがトイレだったことも、事件があったことも知りません。

パイプ椅子を運ぶ作業が進んでいく中、私はなぜか入り口から右側の真ん中あたりの椅子の上に違和感を覚え、ぼんやりとしてしまいました。
重いパイプ椅子を女子に持たせて疲れたのだろうと先生も考えたのでしょうか、様子がおかしいことに気づいて「向こうでいすを並べてくれ」と言われ、私は体育館での作業になったのです。

学校を休んだA子

翌日、倉庫へ一緒に行った友人A子は高熱が出たそうで、数日間学校を休むことになりました。
ようやく学校にやってきたA子は、青ざめた顔でとても憔悴しています。
心配になって声をかけると、寝込んでいる間、不思議な夢を何度も見たというのです。

夢の中、暗く小さな部屋でじっと浮かんでいました。誰もいない真っ白な部屋の中、動くこともできず、ただじっと浮いている。すると突然、壁から無数の黒い手がじわじわと伸びてきて、自分に触れようとする。
あと少しで捕まるといった瞬間、目が覚める。そんな夢を何度も見たというのです。

そしてついに、壁から伸びてきた手が足首をつかんだ。
恐怖のあまりパニックになり、すごい奇声を発しながら飛び起きると、病院のベッドだったそうです。
“ああ、夢だったんだ”とホッとすると、痛みを感じて手足をみると、つかまれたような赤い跡がついていたというのです。見せてもらうと確かに足首のところが帯状に赤くなっているように見えました。
眠るのが怖い。A子はそういって震えていたのを覚えています。

きっと体調が悪かったから変な夢を見たのだろう、そう思っていました。しかし数日後、またA子は学校に来なくなってしまいました。それっきり、A子とは会うことはなく、夜中に半狂乱になって暴れまわり入院したと、風のうわさで聞いたのです。

やがて、A子のことは学校中に広まりました。
同時に「先生の言うことを何でも聞いたら妊娠してしまった」優等生の事件も知られるようになり、一説によるとA子とその優等生はよく似ていたとも言われているのです。

※画像はイメージです。

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