あるっちゃぁある?ディープステート

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陰謀論、都市伝説界隈で人気の組織と言えば、ディープステートだろう。
だが、陰謀論にどっぷりハマっている人以外にとって、このワードは「なんか、陰謀論の人が口にする良く分からない単語」でしかない。

未知は恐怖に通じ、恐怖は相手を無用に肥大化させる。
1つ、ディープステートに関する霧を晴らしておこう。

目次

ディープステートとは

ディープステート「deep state(DS)」の「ステート(STATE)」とは、「国」「国家」を表す単語である。
ニュアンスとしては、「深い(deep)ところに潜む、普通は見えない、第2の権力構造」といったものになる。
この語句の出自はトルコだが、現在はアメリカに対して用いられる。

「ステート」という語句が、丁度、アメリカ合衆国の国名(UNITED‘STATE’OF AMERICA)を構成する単語であったため、しっくりはまった訳だ。

アメリカにおけるディープステートは、CIAやFBIが財界の上層部と繋がり、表の権力、すなわち政治家を操る存在とされる。
これが本当であるなら、実に恐ろしい話である。

正当な選挙で選ばれない、極少数の人間の手によって、政治が良いように操作されているという事だ。

仮にこの極少数の人間の思想が偏っていれば、黒人の絵を規定以外の濃さで描いただけで「肌の色を薄くした」と糾弾されたり、動画で「自殺」と口にしただけで収益停止されるなど、狂的で偏向的な表現・言論弾圧すら、政治的に正当なものとして認められかねない。

政治家を動かすもの

ディープステートが存在するなら、その意思は操られる政治家の行動に表れている筈だ。つまり、政治家を観察すれば、裏にいるディープステートが透けて見えるのではなかろうか。

さて。

今の政治家が、100パーセント自由意志で、理想に燃えて政治に携わっている、と考えている読者諸氏はどれぐらいいるだろうか。

絶対王政の君主制であるなら、それは可能かも知れない。
政治家個人の理想を、そのまま強権で実行出来る。
だが、民主制における政治家は、選挙による民意を得なければ、そもそも政治家としてのラインに立てない。

民意を失えば、呆気なく転落する。

そして、選挙においては、ある程度票を取りまとめられる、選挙区の有力者の存在は無視出来ない。それは、地元の名士と呼ばれる人々や、多くの社員を抱える社長かも知れない。

選挙の「地盤」という言葉で表現されるが、政治家をその信念以外の部分で動かす要因である事は間違いないだろう。
つまり、政治家は地盤によるバイアスがかかる。

政治を実質的に作るもの

もう1つ、政治にかかるバイアスは、官僚、つまり政策決定に関わる国家公務員だ。
政治家は政治の手続き全てをやっている訳ではない。
政策は官僚が原案を作る。
もし政治家が全てを担うのだとすれば、政策は稚拙で危険なものとなりかねない。

何故なら、政策はあらゆる方向への影響を考えつつ調整しなければならない。これは1人の目では困難で、実務に携わる役人からのフィードバックが必須だ。

政治家独りの判断で、雑に「国内産業を守るため、一律20パーセントの関税を課す」などとやっては、国民や世界を混乱させるだけだ。
無論、稀代の天才政治家が、官僚を超える仕事を成し遂げる可能性はあるだろう。

だが、そういった属人的な政治は、その天才的政治家が長く同じ地位にいなければ成立しない。
これは容易に独裁に繋がるものであって、民主政治を是とする日本では成立しない。

更に官僚は、引退後、天下りして一般企業に入る。
こうした天下り企業は、民間を代表する存在として、政府に対する重要な手駒になる。こういった民間との繋がりがなければ、政策は机上の空論になりかねない。
企業の本分は利潤の追求であるから、自社の利益が最大化するよう政府に働きかけ、これが政策へのバイアスとなる。

学閥も1つのバイアスとして機能する。
官僚が同じ大学で揃いがちというのは、良くある話だし、一流の大学であれば、様々な分野と横の繋がりが出来る。

これは天下り企業どころの規模ではない。
お分かりだろうか。
政府、政治を操るディープステート的なものは、敢えてそう呼ぶまでもなく、普遍的に存在する。
それは、政治家に対する自由意志の剥奪であると同時に、政治家の能力を補う構造でもあるのだ。

政治家個人が、この構造を良しとせず独善的に行動すれば、この素朴なディープステートは、当然様々な形でそれに抗う事になる。
ディープステートの統一意思による妨害ではなく、流れに逆らうが故に、全てが敵に見えている状態と言える。

「存在する事」と「そうである事」の断絶

ディープステートのようなものは存在する。

だが・・・という話になる。

存在する事と、それが思った通りのものである事との間には、大きく深い溝がある。
骨から炭素が取れたからといって、それが必ずしもダイヤになるとは限らない。

政治家を操る構造があったとして、それが必ずしも目の前の不幸な事故や災害、虐待、戦争などを引き起こしているとは限らない。

これは非常に重要な考え方である。
物事の大小は、しばしば本質まで変化させる。

ラットの実験でガン細胞を減らした物質があったとして、それがあなたの末期癌を治療出来る薬として役立つとは限らない。そして、商品化されたサプリメントに、その物質が有効な量含まれている事も、事実とは限らない。更に、他の不純物が、健康に有効に作用するとも限らない。

従って、ディープステートが存在するからといって、全てがディープステートのせい、と考えるのは短絡的だ。
「ディープステートが全ての元凶」という考えは、全てを「唯一神の思し召し」で片付けてしまう宗教者と同じである。
理解した上で、心の安寧を保つため、祟り神と同一のものとしてディープステートを定め、畏れ敬うなら良い。
だが、ディープステートを圧倒的なものと定めながら「その陰謀を暴けるのだ」などと考えるのは、矛盾でしかない。

対象を明確にイメージする

圧倒的で統一的なディープステートが存在する場合、誰にも抗う術はない。
複数のディープステートが遍在する場合、互いに牽制し合い、世界が変に偏る事はなくなる。
あなたがディープステートをどちらと考えるかで、何を恐れるか、何を無視するかがはっきりしてくるだろう。

オカルトや陰謀論に接するには、

  • 対象をある程度正確にイメージし、それに矛盾する情報は排除する事
  • 矛盾する情報があまりに多い場合、対象の実在可能性を排除する事

この辺りの思考の柔軟性が必要だ。

自分に芯がないと飲まれるのは、陰謀論でも正論でも大して変わりはないのだ。

参考
・ウィキペディア ディープステート、影の政府

※画像はイメージです。

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