海上自衛隊が保有する世界有数の特殊艦「あすか」について。
試験艦 とは
試験艦とは、最新兵器の実験を行うことが専門の艦種で、現役の戦闘艦や退役間近の艦船が時期を定めてその任務に就くことが一般的です。
しかし兵器開発はスケジュール通りに進むとは限らず、試験期間が延長されたり時には試験に失敗したりすることもあります。
海上自衛隊は、最前線で警戒任務にあたることのできる護衛艦の隻数がそれほど多くなく、試験兵器の搭載には大掛かりな改装が必要になる場合もあり、そのため兵器開発実験専門の艦船を保有しています。
これまでは試験艦「くりはま」(ASE-6101)がその役割を担っていましたが、艦の老朽化・開発兵器の多様化に伴い、1995年より「あすか」に任務をバトンタッチしました。
試験艦「あすか」の特徴
「あすか」は全長151mと、海上自衛隊の主力護衛艦「むらさめ」型や現代駆逐艦と同等の大きさを誇ります。
試験艦は海上自衛官だけでなく兵器開発企業の民間人も乗り込むことがあり、乗員の海上自衛官72名に加え、試験要員が100名程度が乗艦できるよう居住区が設けられています。
通常の自衛艦では1本のみのラッタル(艦内の階段)も2本ですれ違いが可能になっているなど、余裕のあるつくりになっています。
前任「くりはま」では搭載量や補給に制約があり、定期的に港へ戻り機材を積み直す必要がありましたが「あすか」はその必要はなく、複数の試験を同時並行かつ継続的に行うことができます。
試験艦「あすか」のこれまでの実績
試験艦「あすか」は、これまで多くの防衛装備の開発や実地試験に寄与してきました。
主な実績は、FCS-3 火器管制システム、OQQ-21ソナー、FAJ投射型静止式ジャマー、07式アスロック対潜ロケット、12式対潜魚雷、17式艦対艦ミサイルなど、現在の護衛艦の国産最新装備はほぼ「あすか」で試験を行っています。
乗組員省人化のための試験も継続的に行われており、この結果は最新の多目的護衛艦「もがみ」型にも活かされていると考えられます。
試験艦「あすか」を見学したい!
試験任務にあたるのは開発の最終段階であることが多く、試験任務に当たっていない間は広報活動に協力していることが多いようです。
母港は横須賀ですが2023年7月には大阪でのイベントで一般公開を行うなど、関東圏のみならず全国の自衛隊イベントで見学できる可能性があります。
3年に一度開催される自衛隊の海上パレード「観艦式」には高確率で参加しています。
今年は全国で様々な広報イベントが復活しており、見学できる機会も増えました。
「あすか」をより知る一助になれば幸いです。
※画像はイメージです。


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