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航空機搭乗員選抜に従事し終戦を予言した占い師?!「水野義人」とは?

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戦前に海軍航空本部を水野義人という占い師が訪ねてきました。彼は「自分は占いでパイロットの適性を判断できる」というのです。それでは試してみようということで訓練中のパイロットの顔写真を見せて操縦の上手さを甲乙丙の3段階で評価させたところ・・・

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才能を見出すのは難しい

自分の才能や能力を知るためにはどんな方法があるでしょうか? 実際に勉強や仕事をやってみればいい? 確かにそうですが、この世の中にあるすべての分野の勉強や仕事をやりつくすことはできません。それに一部の、例えばパイロットのような仕事は、そもそもやってみる事に対するハードルが高いです。

この問題で悩むのは個人だけではありません。日本の例だと、戦前の海軍が航空機のパイロットの適性をどのように調べたらよいか思案していました。航空機は高価なので訓練を施せる航空学生の数は限られる。適性のない学生を訓練させて墜落でもされれば本人は生命を失い高価な航空機も失われ、誰にも良いことがない。この問題を解決する方法は、思いもよらぬところから現れました。

占いで才能を見極める

水野義人という占い師が海軍航空本部を訪ねてきました。彼は「自分は人相骨相でパイロットの適性を判断できる」というのです。それでは試してみようということで訓練中のパイロットの顔を見せて操縦の上手さを甲乙丙の3段階で評価させたところ、長年にわたる訓練の結果を記録した実際の成績と、83~87%の確率で一致していたといいます。

当時の海軍内でも、このような非科学的な方法を採用することには抵抗があったようですが、最終的には鍼や灸の例を持ち出して、要するによくわからんが実際に役に立つという点を重視して、結局水野氏は嘱託として海軍に採用され、パイロットの選考に当たることになりました。

この決定の後押しをしたのは当時航空本部長だった山本五十六氏であるそうです。山本は合理主義者として有名ですが、理屈で説明できないものでも役に立つのなら採用するという柔軟性も持っていたようです。

See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons

占い師のその後

水野氏はその後1941年に太平洋戦争が始まること、1945年に戦争が終わることを言い当てます。
なんでも開戦前には海軍の偉い人の人相が良くなく、終戦の前には特攻隊員の顔から死相が消えていたそうです。
ちなみにこのずっと前に、東京の町に死相の出でいる人が異常に多く、不思議に思っていたらやがて関東大震災で多数の死者が出たという逸話もあります。

・・・人相で戦争や震災まで予言できるとかオカルト通り越してもはやホラーなんですけど・・・

参考文献:山本五十六(上)阿川弘之著

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コメント一覧 (1件)

  • 「大空のサムライ」でも人相を観ていたとの記述がありましたね。
    世の中理屈では割り切れないことはたくさんあるようで。

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