大安の日は縁起が良い、仏滅は縁起が悪いとか言われています。
いわゆる”六曜”という中国から伝来した占いの一種ですが、現在でも冠婚葬祭の日取りを決めるのに、重要な要素でしょう。
火葬の日程も六曜が大いに関係してきます。
地方によって異なりますが、”友引”の日は故人が友人をあの世に連れて行ってしまう、「友を引く」という意味を連想してしまうので、火葬を行いません。
友引と火葬
私の勤めていた火葬場も”友引”は火葬がない日としていましたが、法律で定められているのではありません。
どうしてもこの日しか都合がつかない場合、”友引”でも火葬することがあるのです。
まさか友引に火葬が入るとは思いませんでした。ご遺族などの都合で”友引”の火葬もあるだろうと思っていたので、職員たちは慌てません。しかし、遺族から「今日みたいな友引に火葬するのか」「喪主が希望したらしい」と声をひそめた会話が聞こえてきます。
それ以外は特に問題もなく、無事にすべて予定通りに終了しました。
ところが数日後、新たな火葬の連絡を受けて驚くことになります。
その申し込みとは、”友引”の日に火葬を行った隣家だったのです。私がいた火葬場では霊柩車の運行が葬儀社ではなく、火葬場職員によって行われるので住所を確認して驚きました。
この日も遺族の方々ざわめく様子がうかがえ、「やはり友引の火葬が」などという会話が聞こえてきます。
当然かもしれませんが、「友引は友を引く」と言われる通りのことが実際に起きてしまいました。
過去の事例
私が火葬場職員として、友引に火葬を行ったのはこの時が2回目でした。
1回目は仏教の僧侶の火葬だったのですが、仏教は友引の火葬は問題なしとなっています。さらに友引であれば、他の火葬と被ることもないので、言い方は悪いのですが都合が良かったのでしょう。
初めての友引の火葬では今回のようなことはなく、ただ尋常ではない参列者の多さだけが記憶に残っています。
しかし2度目の今回では、まさに言い伝え通りのことが起こってしまいました。
この事実は近隣から周囲へと拡散して伝わったようです。そして事実かはわかりませんが、友引に火葬した喪主は大変悔やんだという話も聞こえてきました。
最終的にはいろいろな情報が交錯し、根拠のないデマなども混じっていたのかもしれません。しかし友引の日に火葬した数日後に隣家でも火葬したということだけは事実です。
結果として、偶然だったとしても、大安や仏滅といった六曜を重視する人々にとって”友引は火葬してはいけない”という戒めになったことは確かです。
※画像はイメージです。


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