今からXX年前、私は転勤でF県の支店に勤めていました。
事務員さん入れて7人勤務していて、今回はその中の1人・・・あるクセ強の先輩のお話しです。
二人で珍道中
あの頃、私の仕事はある量販店の担当営業で、新店や改装がある時は陳列応援という形であちこちに出張していました。そして、H市に新店ができるという事で、営業6人が2台の車に分かれて出張になりました。
普通車と荷物を積めるバンを使用する事になり、私はクセ強先輩と2人でバンで移動。
すでにめんどくさ!と思って運転をしていました。
この先輩のクセ強部分を説明しますと、「道にうるさいく最短、最速を選ばないと機嫌悪くなる」、「前に通った事があると覚えてるか聞いてくる」、「右寄れ、左寄れうるさい」・・・など。
これらに関わらず、いろいろとこだわりの強要がだるい先輩で、本当面倒です。
思わぬトラブル
H市に入った頃には、すでに辺りは暗くなっており、初めての土地を運転する私は道に気を遣いながら、目的地のホテルに向かっていました。
当時、カーナビはまだまだ高価だったので、助手席に乗った先輩が地図を見ながら指示しています。
「300メートルくらい先、次の信号を右折して」
三車線くらいあったんでしょうか、一番左側の車線を走っていたので、右折の為に1番右側に向かって一気に車線変更し、曲がれと言われた交差点が赤信号だったので右ウインカーを出したまま止まりました。
すると「○○ですよー、〇〇ダメですよー」と、外から何やら声が聞こえてきます。
でも、なんのことかわからなかったので、青信号に変わり右折すると・・・すぐにサイレンの音。
どうやらパトカーのようで、「誰か信号無視したのかな?」としか思わなかったんですが、「F県ナンバーのバン、止まりなさい」と。
それは私の運転する車です。
止められた警察さんに言われたのは曲がったところは右折禁止で、「上に看板あるよね、見えなかったかな?」との指摘。来た事ない土地でましてや夜、気付かなかったですと言い訳すると、それは仕方ないが違反は違反だよ切符を切られるハメに。
まぁ仕方ないので大人しく従い、処理を終えました。
ここからが本番
さて、この話はここからが本番です。
車に戻った途端、先輩にこう言われました。
「俺は曲がれと言ったけど、右折禁止とかそういう細かい事は運転手が確認するもんだろ」
あまりに想像を超えた発言に驚きすぎて言葉が出ません・・・こいつは人なのか?
イラついた私は間髪入れずに言い返しました。
「いや百歩譲って確かに私にも確認不足はありましたが、曲がれ指示出した判断間違いやあなたにも確認不足もあるわけで、謝罪の一言ぐらいないんですか!」
「点数も罰金も私につくんです、あなたのせいです」
黙り込む先輩に、「点数は仕方ないのでせめて罰金だけ払ってもらえません?」交渉すると、
「なんでや、おまえが捕まったんやろが」とすごい剣幕で怒りはじめます。
「・・・もういいです」
変な事にこだわるクセ強な人なので、どうせ藪蛇になるだけと思い我慢しました。
その後、ホテルについて、もう一台に乗っていた所長に2人で報告すると、どちらにも非はあるけれど、長距離運転してもらった分けだけしと、罰金は先輩が支払うようにとの言葉をもらい一安心です。
しかし所長が見えなくなった途端、「所長はああ言ったけど、払わんからな!」と断言。
私は驚きましたが、まぁその場の雰囲気でそう言っただけで、後から払ってくれるだろうと思っていました。
そのまま、それに関する会話なく出張も終わり、F県に帰ってきて、罰金を払った領収書を先輩の机に置いておきました。
結末は
それから一ヶ月経っても、いっこうに支払われる様子がなありません。
所長に相談して、後日また先輩に伝えてくれましたがその後も払われずに半年が経ちました。
ある日所長が「まだもらってないの?」と聞いてきました。
「はい、でももういいですよ、むしろ払わない変な奴レッテルをはっきりとした事実で貼り付けられたから、それで良しとします」
すると所長は、「すまんかったな、俺もあんまり関わりたくないからこれで終わりにしよ、飲みにでも行くか奢るから」とフォローしてくれたのでした。
それから一年後、わたしは自営業している実家の父が骨折して、遠くにいると困るからと言われて退職しました。
送別会で所長や同期、先輩方に感謝を述べ、例の先輩にも社交辞令でお礼を言いましたが、それに関しての言葉は最後までなかったです。
退職後、同期に何度か電話したのですが、その先輩、扱いづらすぎた様であちこちの部署をたらい回し。
最後には、あちこちの店舗を回る部門を作られ、ほとんど営業所にいなくなったそうです。
倫理道徳感のないヒトコワな輩ってやっぱりいるもんですよね。
※画像はイメージです。


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