回り灯籠

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数年前に体験した話なんだけど、未だにトラウマなんだわ。
俺、デザイン系の仕事してて、帰りに古道具屋となんちゃらオフとか冷やかすのが趣味なんだよ。
そのとき見つけたのが影絵のランプで「回り灯籠」っていう、竹の枠に和紙張ってあって影が写って回るやつ。
値段も安いしオシャレやん?ってノリで買って帰った。
普通に気に入って、帰宅して点けるのが日課になってたんだよな。
森とか川とか自然が描かれた影が映って、ちょっと和む感じ。

でもある日、影の中にいままでなかった人の影が混じってたんだよ。
え?って思ってガン見していると、だんだん女の形になって、着物っぽいシルエットで、手を伸ばしてくる。
急に悪寒がして背筋ゾワッてなって、慌ててランプ消したけど、意味不明すぎて震えた。

次の日、買った古道具屋によって話してみると、店主が「明治の頃の品で、持ち主の娘が祭りの夜に失踪した。影絵に魂込めすぎて影になった」みたいなこと言いやがんの。
いやいやwwって笑ったけど、内心めちゃくちゃビビってた。

結局、一人で耐えられなくなって、オカルト好きの友達を呼んで一緒に検証することにした。
夜、ランプ点けたら、絵柄になかった女が出てきて動くんだよ影が。
友人は影絵を見ながら「これヤバい!本物だよ!」ってテンション上がってんだけど、俺は見ちゃったんだよね。
女の影と自分の影が重なってんのを。
しかも女の手が俺の腕に触れてきて動けなくなった。

友人が「キャー!」とか言ってランプ倒した瞬間、影が床いっぱいに広がって俺に覆いかぶった。
気づいたら森に立ってて、女が目の前にいて「私は孤独な魂を連れていく。影に溶けなさい」とか言ってくんの。
いや誰wwwって頭の中で突っ込んでたけど体動かん。

気がついたら友人がランプ壊してて、影は消えてた。
ガチで焦った。もし壊してなかったら、影絵になってたかと思うとシャレにならない。

それ以来、時々、いろんな影があの女の影に見える。
見えているように思えてしまう。

古道具屋の店主に文句をいっても冗談だよと笑うけど、マジで笑えない。

幽霊見習い@オレ

「奇妙な話を聞かせ続けて・・・」の応募作品です。
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