Mさん

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最低限の暮らしができれば、どんな場所にも住める。
たとえ屋根に穴が空いていようが、壁が黒カビに覆われていようが、寝床さえ確保できれば、それで十分だという人がいます。

目次

こんな場所に住めるのか

そこは、かつて誰かが住んでいたましたが、いつしか居なくなった後、何年も放置されて誰も住んでいない古びた物件。
部屋中に誰のものとも知れない衣服や手紙、写真が散乱し、かすかに甘酸っぱい腐敗臭が漂い、訪れた者に得体の知れない不安を与えます。
近隣の住人の間では、誰もいないはずの家から物音がする、とか、積み上がったゴミの山から、かすかに子供の声のようなものが混じって聞こえることがあると噂されています。

過去、この場所で何があったのかを調べたところ、父親が失業して、母親は精神を病んでしまい、幼い娘を道連れに一家心中があったのです。
通常なら、一歩近づいただけで背筋が凍るような物件ですが、ある日、ひとりの男が住みついた。

「Mさん」と事故物件

この場所に住みついたのは「Mさん」。彼は一見、普通の中年というよりは身なりからしてハイソな人物。
地主で不動産屋を経営し、バブルが崩壊した後もうまく立ち回り、今でも一生遊んで暮らしても無くならない資産があると言われています。
ですが、周囲から「変わり者」と呼ばれ、本人もそれを否定しません。
なぜ「変わり者」なのかというのは、いわゆる事故物件で好んで暮らしているからなのです。

事故物件でも、死と深く結びついた場所を好んでいて、特に誰もが本能的に「ここは危ない」と感じる物件ばかりを選んでいるというのです。
たしかにそういった物件は、値段が通常よりも安い傾向になるのですが、Mさんにはそんな理由は関係ありません。
一度、どうしてか聞いてみると、「家の気配と馴染める」と意味不明な解答をしました。

ある時の事

あるとき、噂を聞きつけた自称霊能力者という人が訪れて、自宅を見学したいと言い出した事がありました。
Mさんは「こういう人、たまにいるんだよね」と、快く許可し「いっそ泊まってみる」なんて言い出すと、自称霊能力者は喜んで申し出を受けたのです。

彼が滞在している間、Mさんは奥さんと子どもたちが住んでいる、普通の実家に帰宅してました。
満足したら自称霊能力者から連絡があるらしかったのですが、一向にやってきません。
1周間ぐらいすると、そろそろあの家に戻りたい気持ちに歯止めがつかず、Mさんは様子を見に行ったのです。
すると、自称霊能力者は家の中で息絶えていたのでした。

自称霊能力者

自称霊能力者は自身のユーチューブに投稿する為、家の中にいくつかのカメラを設置していました。
その動画を見ていくと、最初の夜はなにもなく過ごしていたようですが、日に日にやつれていき、男の霊、動物の霊、小さな子供の霊などと悲鳴をあげた動画が映っていて。

3日目には、ゴキブリを捕まえて食べ、全裸になって糞尿を垂れ流して絶叫し、喉を掻きむしりながら事切れていく姿が記録されていました。

こういった明確な証拠もあり、後の警察の調べで事故死となって、この件は終わりました。

Mさんの反応

実は私はMさんの会社に務めていたので、一部始終を間近で見ていました。
自称霊能力者の亡くなった、例の物件がどうなったのか?といいますと。

本来であれば、確実に眼の前で事故がおきた物件なので喜ぶだろうと思ったのですが、Mさんは「くだらない」と言って取り壊し、新しい家を建てて売り出したのです。
もちろん、家とともに格安で手に入れた土地に、自身の運営する工務店で家を建てたのでそれなりの利益がでました。

Mさんの「くだらない」発言の意味するとことは、いったいなんなのでしょう?
聞いたことろで怒るような懐が小さい人ではないのですが、直感的に聞いていはいけない、そんな気がして聞けませんでした。

そして、こうした物件に住むことは、精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性が高いことが証明されたように思います。
亡くなってしまった「自称霊能力者」と、なんの変哲もなく住んでいた「Mさん」にどんな差があるのでしょう。

※画像はイメージです。

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