稲荷神社を楽しく参拝する覚書

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

誰もが知っている「お稲荷様」こと稲荷神社。
全国にその分社が存在し、おそらく日本人ならだれでも一度は稲荷神社を訪れたことがあるだろう。
そんな稲荷神社の歴史について、ざっとではあるが確認していきたい。

先日、筆者は初詣へ、関東からはるばる京都の伏見稲荷大社へ行ってきた。
理由は、稲荷神が好きであり、総本宮にて新年を迎えたいと考えたから。
せっかくなので市内の様々な神社を回って御朱印をいただき、伏見稲荷で初詣を済ませ、御神籤を引くと大吉。屋台で甘酒を飲み、旅行を満喫してきたわけだ。

目次

稲荷神

稲荷神と言えば、一般的には宇迦之御魂神(ウカノミタマ)を指し、農業、産業、商業にご利益がある。
国内どこへ行っても、大概の場所に祠があるほど広まっている信仰で、狐はその神使なのですが、稲荷神自体がお狐様、と呼ばれることもあります。

宇迦之御魂神のような農耕神は、信仰の歴史が非常に長く、そしてその変遷も複雑。
おそらく、農耕という人間が生きていくのに最も重要な行為の一つを司ることから、比較的早期からその信仰が始まり、そして各所に広まるからであろう。

この稲荷という神もまた歴史が非常に古く、その歴史は、石神(シャグジ)信仰にまで遡れるという。
これは現在でも、主に長野県に部分的な信仰の痕跡が残っている信仰であり、縄文文化の貴重な残り香であるとされる。
名前の由来は諸説があり、限られた地域の民間伝承に基づく仮説にもとづくと、稲作を守護することから、作神(サクシ)ではないかという説がある。
各地の石を信仰する文化の分布から、かなり広範にわたって信仰されていたと推測されるが、ある時、ここに一石が投じられる。

秦氏と狐

秦氏という朝鮮半島を経由してきた渡来系氏族がいる。
この一族は京都一帯を勢力圏とした古代社会の豪族の一つで、狐、つまり稲荷を氏神としていたというのだ。
狐信仰というのは、狐の体毛が稲穂の色をしており、尾の形が熟れた稲穂に見えること、ネズミを食べ米倉を守る益獣であったことから農耕神として、狐の巣や狐を神として祀った塚を信仰の対象とするといった信仰形態。
秦氏の勢力拡大に伴って全国を席巻していき、狐信仰が石神信仰を塗り替えていったという説がある。

この痕跡は現代においても見ることができる。
宇迦之御魂神は、別名で御饌津神(ミケツノカミ)とも称されることがあり、これが「三狐神」と呼ばれる信仰形態が一部に見られるが、これは後世の民間信仰や講社での独自解釈によるものである。
この三狐神をサグジと呼ぶ事例が確認されており、こういったところから、稲荷神は昔石神信仰に取って代わったものなのではないだろうか?

稲荷神社の主祭神

全国へと広まった狐信仰、このままでは狐こそが主祭神たるべきである。しかし、現在の狐は神使。神の使役する動物であり、神そのものではない。
これはどういうわけか、多神教ではよくあることだが、神が多量に存在する都合上、どうしても利益や守護するものが近しく、紛らわしい神が存在してしまう。
他の宗教の神を受け入れる際に、それらの宗教における同じ物を守護する神が、そのまま取り入れられてしまうケースも有る。日本人なら神仏習合などを想像するとわかりやすいだろう。
それら紛らわしい神々は一つの神としてまとめられがちである。

ここでもそのようなことがおきた。稲荷の主神が宇迦之御魂神であるとされたのは、室町時代以降のことであり、それ以前はどうも別個の存在であったようなのだ。
宇迦之御魂神は、文字通り宇迦、つまり食物に宿る神霊である。つまりは食物の神であり、これが稲荷神と同一視され、稲荷神社の主祭神となったと言うわけだ。

その後も神仏習合でダーキニーと同一視され、一部の仏教寺院に祀られるなど、様々な変遷をへて今に至っている。

気を付けてみてほしい

地元や旅行先で稲荷神社、とくに地元の人しか知らないような、境内が小さく、社務所に神職が常駐していないような稲荷を見る際にぜひ気をつけてみてほしい。
それらの多くには境内に塚や大石があるはずで、神聖なものとされていたり、言い伝えや由緒がついている場合があり、おそらくは先述した狐塚や石神信仰の名残であると考えられる。
逆に言えば、これがあることで、その稲荷神社はかなり古い神社であることがうかがえるかもしれない。

各地の稲荷を眺めるに当たり、そこに伝わる言い伝えなどを見る目が変わることもあり、とても楽しいので、ぜひこのことを念頭において稲荷を参拝してみるとよいだろう。

※画像はイメージです。

面白かった?

平均評価: 4 / 5. 投票数: 2

投票がありませんよ、最初の評価をしてね!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次