先日、これはルームシェアしている友人と盛り上がった時の事だった。
不思議なことがあってさ
TVを見ている時、なんの脈絡もなく友人が話しだした。
「そういえば、少し前に不思議なことがあってさ。」
僕は不思議な話は好きだけど、お笑い番組の方が面白かったので話半分に受け答えをした。
「ほら、あの駅のホテルで改修工事やってるじゃん。」
「そう言えば、そうだよね・・・え?・・・駅の改修工事じゃなかった?」
「駅にあるホテルだよ。」
「へえー!あの駅にホテルがあったんだ!知らなかった。」
友人は建築関係の仕事をして、その駅のホテルの改修をしているから知っているという事ではない。
誰でも知っている有名な駅で、ホテルがあるのを知らない人間は自分ぐらいだろうと思う。
なんとなくバツが悪いなと感じつつ、「で?」と続きを促した。
「あのホテルは古くなって、あちこち傷んできたから、新しくするんだよ。でも歴史があって、改修するには勿体ない高級な素材の品物があったんだ」
壁紙から、床、ドアノブ、鏡、どれも見たことない作りをしていたと事細かに説明してくるが、僕は興味がない。
いつになっても「不思議」な話にならず、いよいよ飽きてきて、お笑い番組に目を向けた。
不思議なこと
すると友人は、ここからが「良いところ」と言わんがばかりに僕のことを見つめて話す。
「1つ1つ部屋が分かれているのは、知ってると思うけど、もう扉は回収されて無いから開きっぱな状態だったわけ。」
「入った部屋には自分ひとりしかいなくて、扉があった方に背中を向けて、壁に向かい合う格好で仕事をしていたんだ。」
「まっ、そんなに広くないし、誰ががくるとすぐにわかるけど。」
僕はだんだんおもしろくなってきたと、この話に食いついていく。
「電動ハンマーの作業はキツイから、休み休む仕事をしていると、後から石を投げてくる奴がいてさ。」
「同じ現場にイタズラ好きの奴がいるから、そいつだと思って『なーにやってんだよ』ってふり返ったら誰もいないんだよ。」
「それでどうした?怖くなかった?」と聞いてみると、「怖かったけど、それ以外には何もなかったから。」とあっさりと返答してきた。
話の核心
その日の仕事が終わり、休憩室に向かう途中、友人はイタズラをしたと思われる同僚に聞いたそうだ。
「なぁ、石投げてきたのお前だろ?」
「そんなことする訳ないだろう!それにお前のいた部屋どころか、その階にも行かなかったよ。」
彼は続けてこう言ったそうだ。
「あの部屋で俺も仕事してたら、石投げられたよ・・・イタズラする人間がいるんだなって。しばらくしたら、落ちるはずない机の上のバッグが落ちたんだ!怖くて速攻で逃げたよ!あの部屋には2度と行きたくない。」
その後も不思議なことがあったそうですが、だいたい似たよう事が頻発したらしい。
絶対にホテルは呪われていると断言してた。
だがしかし、僕はふと思って友人に尋ねてみた。
「それって、電動ハンマーを使っているときだろ?つまりは、コンクリートを壊したりしているのであれば、砕いた破片は飛が飛んで、狭い部屋ならそれが当たったんじゃない?」
「バックが落ちたのも、振動じゃないの?」
立て続けに、「そのホテルって、なにか過去に曰くがあったの?」と聞いて、スマホで調べてもそんな事は出てこない。
「それって、ただの勘違いじゃん」
うっかりと薄ら笑ってしまったのだ。
それからしばらく、友人の態度は冷たく、必要な事以外は話してくれない毎日が続いた。
シェアルームでは、この状態が一番つらくて恐ろしい。
※画像はイメージです。


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