日本三大化け猫騒動と猫の怪しい魅力

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日本各地には、古来より化け猫の伝承が数多く伝えられています。
その中でも特に有名なのが、鍋島、有馬、岡崎の「日本三大化け猫騒動」と呼ばれる三つの話です。
化け猫騒動を解説しながら、猫の持つ怪しい魅力について迫っていきます。

目次

鍋島の化け猫騒動

佐賀藩の第2代藩主・鍋島光茂は、かつての主家である龍造寺家の子孫、龍造寺又七郎を城に招き、囲碁を楽しんでいましたが、対局中の口論から光茂は又七郎を斬殺してしまいます。
又七郎の母は息子の死を嘆き、飼い猫にその無念を語り自害しました。その血を舐めた猫は化け猫となり、光茂の愛妾・お豊の方に化けて城内に現れ、光茂を苦しめました。
最終的に、忠臣の伊藤惣太や小森半左衛門が化け猫を退治し、騒動は収束したと伝えられています。

語られる媒体によって内容は多少違いますが、最終的に化け猫は忠臣たちの手によって退治されてしまいます。
飼い主の血を舐めて化け猫となるのは、物語の怪しさを引き立たせるための演出の一つなのかもしれません。

考察

この伝承の背景には、鍋島家が龍造寺家から実権を奪った歴史があります。龍造寺隆信の死後、鍋島直茂が実権を握り、隆信の孫・高房は自殺。その後、龍造寺家は断絶し、鍋島家が正式に佐賀藩主となりました。
つまり、権力の移行や家督争いに伴う怨念が、化け猫という形で語られたものと考えられます。

有馬の猫騒動

久留米藩第8代藩主・有馬頼貴の時代、松江藩から輿入れした正室・千代姫に付き従ってきた女中の関屋。
ある日、酒宴の席に迷い込んだ子猫を追って暴れ込んできた犬を退治し、その働きが認められて殿様の寵愛を受け、「お滝の方」と名を改めました。
しかし、他の奥女中たちから嫉妬され、特に老女・岩波からのいじめが酷く、お滝の方は悩んだ末に自害してしまいます。お滝の方に仕えていた女中・お仲は、主人の非業の死に怒り、岩波に仇討ちを挑みますが、返り討ちに遭いそうになります。

その時、お滝の方が可愛がっていた猫が突如現れ、岩波の喉笛に飛びついて喰い殺しました。この猫は、お滝の方の血を舐めて化け猫となり、以後、有馬家中で怪異を引き起こします。
化け猫は、お滝の方に代わって殿様の愛妾となり、妊娠中のお豊の方とその付き女中を喰い殺すなどの悪事を重ねます。
また、藩士・山村典膳の病中の老母を喰い殺してその姿に化け、典膳の前にも現れます。

典膳は化け猫の正体を見破り、かつて殿様の不興を買って出入りを差し止められていたお抱え力士・小野川喜三郎と協力して、火の見櫓に潜んでいた化け猫を退治しました。
この騒動を受け、久留米藩は後の祟りを恐れて、江戸の藩邸に化け猫の霊を慰めるための猫塚を建立しました。この猫塚は、現在も東京都港区三田に残っているとされています。

考察

嫉妬、階級差別といった人間の負の感情が引き起こす悲劇を、化け猫を通じて描いた物語です。この有馬の猫騒動でも鍋島の話と同じように、恩義のある相手のために猫が化け猫となる点が共通している所に何かお決まりのパターンがあるのかもしれません。

岡崎の猫騒動

お袖は、家計を助けるために身売りし、その後音信不通となった姉のお松を探す為に乳飲み子を抱え、夫の藤助と共に旅に出ます。
東海道を進んでいく途中、岡崎宿の外れで幼なじみのおくらと再会し、無量寺という古寺に案内されるのですが、そこで病死したはずの母と再会しますが、実は猫が化けたものだったのです。
行灯の油を舐める化け猫の姿を、おくらは目撃してしまい食い殺されます。

お袖と夫は、姉のお松の幽霊と遭遇します。
お松の幽霊の話よると、結婚前の藤助の想い人がいる事を知ったお袖が呪をかけ、その相手が姉のお松。
呪いを受けると顔が醜くなり、放浪の末に死んでしまったのです。
真相を知った藤助は、夫婦の縁を切ると宣言すると、お袖は絶望のあまりその場で息を引き取ります。
すると獣の手が伸びてきて、お袖の遺体と赤子を障子の奥に引きずりこんで化け猫が食べ、猫石とお松の霊が融合したモノだと自ら正体を明かした後に姿を消しまいます。

考察

姉妹間の愛憎や怨念が猫の妖怪と結びついた伝承です。
物語に登場する「猫石」は、実在する巨石である八丈岩がモデルとされており、岡崎市の大鷲院に伝わる化け猫伝説と関連付けられています。

三つの化け猫騒動に共通する点

三つの化け猫騒動に共通する点として、猫が人間の敵討ちや復讐に協力する点が挙げられると思います。
猫は懐いた人間のことをとても好く性質がある所から、こうした忠義にも似た描かれ方をしたのかもしれません。

行灯の油や血を舐めるという点も共通していますが、当時の人々が、魚の油を使っていたことから行灯の油を猫がこっそり舐める姿を不気味がった事から、怪しさの演出の一つとして取り入れたのかもしれないと思いました。
行灯の油を舐める際に猫が二本足で立っていたことから、より不気味な印象を人々に与えたのかもしれません。

猫が妖怪視されるようになったのは、こうした身体的特徴や猫の性質も理由の一つだったとも考えられます。
しかしながら猫が古来より人間に可愛がられていたのも事実であり、こうした身近な存在だったからこそ、その不気味さも含めて物語の中で活躍させやすい、怪しい魅力があったのでしょう。

つまり、猫が人間の姿に化けるという要素は、日本の妖怪文化における猫又の典型的な特徴であり、民間信仰や伝承の中で猫が特別な存在とされていたことを示していたと考えられます。

猫又が出てくるオススメアニメ

猫を3匹飼っているのですが、いつかうちの猫たちも尻尾が二股に分かれて化け猫になったりするのかなあ。なんて思っています。
化け猫になってでも長生きして欲しいです。

※画像はイメージです。

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