赤い服のお姉さん

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母が言うには、私は幼い頃、霊感といわれるものがあったらしく、度々不思議な言動をしていたそうです。
ほとんどが本当か嘘か分からないような話ばかりですが、怪異といものの存在について信じざるを得なくなるような体験をしたというのです。

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イマジナリーフレンド

始まりは私が3歳になって少しした頃、誰もいない空間に向かって楽しげに話し出すようになりました。
「誰と話してるの?」と母が尋ねると、「赤い服のお姉さん」と返したそうです。
この手の話にもう慣れてきてしまっていた母は、幼い内にしか見えないイマジナリーフレンドのようなものなのだろうと納得し、気にしないようにしていました。

ところが収まるどころか「赤い服のお姉さん」が現れる頻度は高くなり、気がつけばどこでも、誰もいないのに楽しそうに喋ってる私がいたのです。
悩んだ母親は、同じように娘のイマジナリーフレンドに悩まされた友人に相談すると、楽しい事で存在を忘れさせると良いと言われたそうです。

それからというもの、欲しがったおもちゃを買ってあげたり、休みの日は遊園地に連れいていったりしてもらったようです。

写っていたもの

ある日、祖父から母の元へ一本の電話が掛かってきました。
それは祖父の家で撮ったホームビデオについてのもので、ビデオには私と母、祖母の3人が映っており、みんな楽しそうに日常を過ごしている内容です。
しかし、私の後ろに赤い影のような者が写っている事に気が付きました。

祖父は最初はレンズやなにかに反射した光だとおもっていたのですが、映像を進めていくとある事に気が付きます。
それは私の周辺にはかならず、ソレが写っていることで、それも寄り添っている。
どう見ても撮影の時、自然に映り込んだ光などではなく、意思をもって動いているようようにしか見えないのです。

つかず離れずでつきまとうソレの存在に、恐ろしく思った祖父は映像を見るのを止めました。
その画像を処分してよいかの確認だったようで、母は二つ返事で許可したそうです。

今では笑い話に

父、母、祖父母でさえ不気味に思い、そういう事が得意な神社でお祓いしてもらっても効果はなかったようで、どうする事もできません。
このままだと将来どうなるのだろう?と皆が悩んでいたのですが、それは突然終わりを告げたのでした。

5歳の誕生日を迎えると、私はピッタリとイマジナリーフレンドと話をしなくなったそうなのです。
イマジナリーフレンドは幼い頃だけのもので、いつか消滅するもの・・・らしいのです。

誕生日を迎えるたび、いまだに母はこの話をしてするのですが、私にはそんなに仲良しだったのに「赤い服のお姉さん」と、その頃の記憶はほとんどありません。
だから母の苦労は全く理解できないんですよ。

※画像はイメージです。

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