「G-GENERATION」、プレイステーションにてリリースされた第一作から、同機では「~ZERO」「~F」と3作が発表された「ターン制ストラテジー(チェスや将棋、潜水艦ゲームのようなマス目を用い、一手毎に手番を交換し合う)タイプ」のシリーズです。
ゲームとしてはオーソドックスな分類に当てはまるこのシリーズですが、何は置いてもその特徴として語られるべきは「ガンダム」の系譜を網羅的に詰め込んだという点にあります。
「プレイステーション」の性能を存分に活かし、3Dモデルとして新たな息吹を吹き込まれた100を越えるMS・MA達。
画面狭しと飛び回る様に感動を覚えた筆者青春の1ページ。それがこの度、ソーシャルゲームとして再びリリースされると聞き、その思い出が色鮮やかに甦ったからには手を出さずに居られませんでした。
今回はそんな、プレイステーション時代の「G-GENERATION」シリーズの「レトロな」思い出を掘り起こしつつ、そんなおじさんでも楽しめる最新作「G-GENERATION ETERNAL」の感想を語らせて頂きます!
それは輝く青春の1ページ「G-GENERATION」シリーズ
「G-GENERATION」シリーズ第一作は1998年、プレイステーションにてリリースされ、同時期に「ギレンの野望」がリリースされているなど「ガンダム」シリーズが20周年を迎えようとする大きな節目。
膨大なコンテンツとして成長していたシリーズの「追体験」や「IF」を求める流れに応じる動きが明確に形を取った作品達であったと言えるでしょう。
「ターン制ストラテジー」としてのゲーム性や「SD化された機体デザイン」等、基本となる部分では「スーパーロボット大戦」のような先駆的作品を思い起こさせます。
本作は根幹に「機動戦士ガンダム」から始まる、当時で既に「20年を数える」長大なシリーズとなっていた作品群を網羅。テレビ放映から劇場版は元より、劇中では語られなかった「IF」機体や設定のみが存在した機体、オリジナル機体と、多岐に渡る機体データをユニットとした事で「ガンダムらしさ」を引き出したものだ。
これは「SD(スーパー・デフォルメ)」で展開されていたコンテンツが、「G-GENERATION」第一作のリリース時期からのノウハウを蓄積させる事で、「デフォルメ」に留まらない「リデザイン」として説得力を持った存在へ成長して事も一因だったかもしれません。
筆者は世代的に「SDガンダム」の展開を追い掛ける形で年を重ねた層。
元々はコミカルさから「ガンダム」というコンテンツへ入っており、いわゆる「リアル頭身」のデフォルメ元は少し遠巻きに眺めていたものでした。
「原作準拠の物語」と「SDガンダムの表現」という二軸の動きが「噛み合った」のが「G-GENERATION」であったと、当時の筆者の感性に訴えかけたのでした。
ユニット総数「数百体」に及ぶビジュアルとデータは衝撃であり、しかもそれらの一部が慣れ親しんでいたSDガンダム各タイトルの「元ネタ」という事から、一気に「世界が拡がった」ように感じられたものです。
当時の筆者とGジェネ
当時の筆者は「BB戦士」のプラモデルを愛好していたものの、ラインナップが加速化し、懐具合や収納場所という切実な悩みに直面していたという事情もあった。
それがゲームを買ってやり込めば、すべて手に入るのは感動以外のなにものでもありません。
立ち姿のみならず、華麗に戦闘シーンを繰り広げるばかりか、「開発」や「設計」といった要素で「作る遊び」も刺激され、一気に引き込まれてしまったのでした。
この数百に及ぶユニットの中には「隠し機体」という具合で、本来マスコットである「ハロ」が巨大MAと化し、FC時代の「サイコロガンダム」も登場し、おふざけかと思いきや凶悪な火力を誇るというような、「SD的」なくすぐりが入っていたのも魅力。
「~ZERO」、「~F」に至ると参戦作品数は更に増え、20世紀中に公開されたほぼ全ての作品。
「機動新世紀ガンダムX」までのテレビ放映作は元より、小説であった「閃光のハサウェイ」や、長谷川裕一氏の漫画「クロスボーンガンダム」、作中には登場せずに設定を拾い上げたオリジナル機体にまで加わりました。
「ファイナル」を意味する「F」を思わせる徹底ぶりで作り上げられた、言わば「作って遊べるガンダム図鑑」とでも言うようなものになっていました。
本来のスマートなプロポーションよりはずんぐりと「SD化」されたデザインながら、かえって重厚感と力強さを漲らせた「クイン・マンサ」オリジナル機体「フェニックスガンダム」、圧倒的存在感を放つ、小説「閃光のハサウェイ」の異形機「ペーネロペー」等、今でも筆者の心を掴んで離さないものがそこにありました。
これぞ我らが探し求めたブンドド?!「~エターナル」
そんな青春の輝きから・・・認めたくないものですが!・・・有四半世紀。2025年年頭、折しも筆者のくすぶるガンダム心に火を付けた「機動戦士ガンダムGQuuuuuuX」公開。
追い討ちを掛けるようにして事前登録の情報を見掛けたのが、ソーシャルゲームとして公開予定の「SDガンダム G-GENERATION ETERNAL」でした。
およそ筆者が個人的に「ガンダム」という作品へ向けていた欲求を、ほぼ網羅するように完成されていた「~F」。
如何せん「完成度」故に「要求される拘束時間が多くなる」という不可抗力からプレイ自体への抵抗を感じ、結果的に離れてしまう事になって20年あまり。
横目でリリースされるシリーズ作を眺めつつ、ソーシャルゲーム全盛の時代となってからは、あのプレイ体験がソーシャルゲームと相性が良いのではないかと感じていたので、思いがけない「再会」でした。
最初は自分がプレイしていた頃から少なくとも20年以上も経っているので、期待通りのかとまごつきました。
ただ「GQuuuuuuX」で火を付けられていたガンダム心へ「GQuuuuuuXプレゼント!」の煽り文句がさってしまい、気が付けば事前登録へ。4月16日のリリースを待ちわびるオールドタイプ1名が爆誕してしまっていたのでした。
「レトロ」世代のオールドタイプが見たものとは
まずは登録名を決める所からスタート。適当でも、登場人物っぽい名前にして楽しむのもヨシ。
名前を決めたら導入開始、副官か補佐官かといった出で立ちの女性マリアから説明を受ける事になります。
ゲームの大筋は、ガンダム各作品の世界を調査して回る立ち位置で、「世界調査局」とか「時空監理官」とか、インターフェースとの兼ね合いもあって良い具合に気分を乗せてくれます。
ステージをクリアしていく事でもらえる経験値によって「プレイヤーランク」が上がっていきますが、ランク12辺りまではステージをクリアするだけでランクが上がる状態で、これによってステージの挑戦に必要となる「AP」が実質的に無制限状態となっています。
チュートリアルが終わってもしばらくは不自由しなませんが、序盤は戦力が厳しいのでその拡充。レベルアップ用のアイテム集めに奔走し、機体やパイロット、本作では「サポーター」と称される乗艦と艦長の補充を目指して「ガシャ」を回して行く事になります。
そう、今日ソーシャルゲーム一般に定着した「ガチャ」ではありません「ガシャ」なのです!
この呼称、いわゆる「カプセルトイ」と呼ばれるものの中で「ガシャポン」という呼称がバンダイの登録商標となっている為に採用されているようです。
初回10連分に限って、納得する結果が出るまで何度でもやり直し可能というサービスが付与されています。
流石に「最高レア(UR)10機!」等と言う欲望塗れの結果は出ないと思いますが、少なくとも欲しい機体が1機確実に狙え、腰を据えて挑戦すれば2機、それ以上はプレイされる方の頑張りによりましょう。
どの機体を選ぶかはプレイヤー各位の好みや各種攻略情報に委ねるとして、筆者がハートを鷲掴みされてしまったのは「フェニックスガンダム&マーク・ギルダー」の組み合わせでした。
正直な所、よもやこんな所で「20年以上ぶりの再会」を再び食らわされるとは思っても見なかったもので、目にした瞬間即決定でした。
何せ「フェニックスガンダム」は前述の通り「~F」で登場した最強クラスのオリジナル機体であり、パイロットの「マーク・ギルダー」に至っては「~ZERO」の頃からお世話になっていたオリジナルの最強パイロットなので、選ばない方が無理だというものでした。
もしかして筆者みたいな「レトロ世代」を狙い撃ちにしようとしてませんかバンナムさん?
ゲームを進めていく
「劇的な再会」を果たして大満足の筆者。
スタートダッシュでもらえた多めのガシャ資産(ダイヤ)もあったので、追加でもう少し回して、戦力の拡充を図りつつ「パネルミッション」をコンプリートしていく事が最初の目標となりました。
これはチュートリアルの延長となる「戦術訓練」のクリアを始めとして、ゲームを進める事で進行の大きな助けとなる育成用資産やガシャチケット等を多数得られるという。
言わば「もう一つのチュートリアル」とでも言うべき目標となっています。
初級、中級、上級と用意されており、中級まで合計10枚のパネルコンプリートで目玉景品である「GQuuuuuuX」を現段階での「ほぼ完全成長状態」にまで持って行ける材料が揃う体裁となっていました。
なお「ほぼ」としたのは、育成要素の中で「武装強化」機体が搭載している攻撃の強化を行うものがあり、これのみパネルミッションでは提供されないように見受けられました。
とは言え、これについてはパネルミッションで要求される課題をクリアしていけば十分集まるものなので、大した問題とはならず、武装を完成させなくとも持ち前の「ヒートホーク」一振りで凄まじいダメージ。
現行の筆者陣営において、単発ダメージは揺るがぬ「トップ」だったりします…で敵を「刈り取って」行く姿は、往年の「超強気状態(スーパーモード)になったモビル・ファイター」を彷彿とさせるものです。
射程2までの格闘戦しか出来ない仕様も含めて実に「モビル・ファイター」的な仕様です。全体的にステージがそこまで広くなく、ステージ中そこまで多くはない強敵を叩く事が攻略の要になる性質上、プレゼント機体としては破格の価値を持った優良物件だと言えます。
メインステージに突入
そんな具合で戦力の拡充を図りつつ、主な目的となる「メインステージ」。
「機動戦士ガンダム」に始まり「~Z」「~ZZ」とストーリーを追い掛けながらステージクリアを目指し、物語と共に「開発経路図」の完成を目指して行く事になります。
この「開発経路図」こそが本作における要の一つと言える部分であり、過去作からの楽しみを巧みにゲーム内へ取り込んだ白眉と言える部分で「開発」、資材を投入して機体を作るか「鹵獲」。
ステージ毎に設定された機体を倒す事でランダムに機体を確保する事で経路図を埋めて行くものとなります。
つまり「ガシャとは切り離されている」事で、ガシャに注力して強力な機体を集めれば勝手にゲームが終わる、というようなバランスにはなっていない所で上手くバランスを取っていると言えます。
また、ガシャから得られる最高レア(UR)機体でも「ステージ毎の参戦制限」、「空中」や「水上」といった環境適正や登場作品による編成制限によって「常に役立つとは限らない」という枷が上手く働く事。
「開発経路図」からの機体を育てる楽しみが重要な要素として、働いている事が見事と言えるものになっています。
そして極め付けば、登場する機体がステージで動き回り、過去作にもあった「戦闘カットイン」だけではなく、なんとマップ上の移動から攻撃に至るまで。
まるで「ガシャポン人形が動き回る」ようにして表現されているという豪華な仕様になっている点です。
各機体毎に、それこそ「ドップ」や「ボール」のような、劇中で言う所の「やられ役」にすら見合った演出が与えられ、風を切って飛び回り、機銃掃射や大砲をぶっ放しては散っていく。
正に「僕らの夢見たブンドド」が画面の中で繰り広げられる事になっていました。
手動操作でプレイすると、1ステージ辺り30分程は拘束される事も覚悟しなければならなかった過去作とは違い、オート操作で眺めては、ちまちまとユニット達が戦闘を繰り広げる。
あのガンダム的効果音の数々を鳴り響かせていく様が展開されていく事で、筆者の日常がちょっと華やかになった気すらするのでした。
リリース開始より
リリース開始より、不具合の修正や基本要素の追加、期間限定イベント等のソーシャルゲーム運営における重要な要素となる時間経過による拡充を順調にこなし、その方向性が見えて来たと言えます。
今後の動向として特に期待されるのが、期間限定イベントとして追加が期待される外伝的短編シナリオとそれにまつわる機体やサポーターの追加です。
「ガンダムSEEDアストレイ」がこの度第一弾として追加されましたが、本編である「ガンダムSEED」との関連も含めて展開されたのは画期的と言える所で、追加的なシナリオが目に見える形で「再編纂」されていくのはかなり見応えのある展開として期待されます。
他にも「ガンダムSEED Recollecton」と称する追加シナリオでは「新規の短編アニメーション」も制作されるという力の入れようであり、このような施策が今後も展開されるのか期待が高まります。
筆者の個人的願望としては「SDガンダム」である事を利点として「G-ARMS」等のキャラクターが登場してくれたら、等と期待をしてしまいます。
まだまだ拡張の余地は留まる所を知らない「~エターナル」の世界、往年のファンも、旧作に触れてみたいファンも、はたまたガンダム初体験の人も、是非触れて欲しい作品だと言えるものになっています。お試しあれ!
※画像はイメージです。
(C) 創通・サンライズ
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