戦艦大和の船首をバルバスバウという。
有名なものには欠かせないイメージがあります。
バルバスバウ
バルバス(Bulbous)とは英語で「球根状の」、またバウ(Bow)は「弓、弓状に曲がったもの、または船首」を意味する。
これを組み合わせたバルバスバウは「球状船首」と訳され、喫水線下に球状突起を有する船首のことで、艦艇の速度や航続距離などの性能の悪化原因となる造波抵抗を軽減する。
戦艦大和の船首がその典型である。
バルバスバウの起源は「衝角」だとされる。
衝角とは、古来より軍船の船首喫水線下に装備された大きく鋭い突起、体当たりによって敵艦に損害を与える武器である。海戦が遠距離砲撃戦になるまでの比較的最近まで、この体当たり戦法は有効だったが、砲撃の精度や威力が増すにつれ衝角は装備されなくなっていった。
しかし衝角を装備した軍艦が未装備のものより速度が出る傾向にあることが発見され、これを応用してバルバスバウが誕生した。
近年、大型商業船の多くにバルバスバウが装備されているが、船首喫水線の直ぐ上部にバルバスバウ装備船であることを示すマークが表示されている。
水面直下に隠れているバルバスバウは視認性が悪く、小型船などに対する衝突防止のための注意喚起である。
また大型船同士の衝突事故で、バルバスバウによる被衝突船の船腹損傷拡大防止を目的に、衝撃吸収性能に優れたバルバスバウの開発も進められている。
バルバスバウの祖先が武器である衝角だった事を彷彿させる。
宇宙戦艦にバルバスバウは不要?
戦艦大和は第二次大戦末期に撃沈され、海底に埋もれていた。宇宙戦艦ヤマトはこれを改造して建造された。
だからヤマトの船首もバルバスバウなのだが、造波抵抗のない真空の宇宙空間ではバルバスバウは全く不要のはずだ。
不要なバルバスバウが残されているのは、波動砲の機構かレーダー装備を内部に収めるためなのだろうか。
宇宙戦艦ヤマトの船首にバルバスバウがない姿を想像してみよう。
ヤマトの船首がただの鋭いだけの普通の船の形だったらどうだろう?
どうにも迫力に欠ける。様にならない。
実際の戦艦大和の全長は263m。
世界最大の主砲や聳える艦橋など何もかもが巨大な構造物の中で、艦尾下部に慎ましく飛び出して、小さく見えるスクリュープロペラの直径でさえ5mもある。
その超巨大艦のバルバスバウの大きさは推して知るべしである。
この巨大バルバスバウがあってこそ、宇宙戦艦ヤマトのド迫力がある。
「ヤマト発進!!」の命令一下、巨大なバルバスバウを持ち上げ、巨体が海底を割り裂いて浮上する。
それこそが宇宙戦艦ヤマトなのだ。バルバスバウは不可欠なのである。


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