「なんだか胸騒ぎがする」「嫌な予感がして落ち着かない」
こうした感覚を、日本では古くから「虫の知らせ」と呼んできました。
人によっては単なる偶然や気のせいと考えるでしょう、しかし、逆に「直感のおかげで危機を避けられた」と信じている人もいます。
信じるか信じないかで意見は分かれますが、スピリチュアル好きにとっては心が躍るテーマであることは間違いありません。
私自身、直感や感覚に助けられた経験があるので、この「虫の知らせ」とは何なのだろうかと掘り下げてみます。
ある体験
忘れられない出来事でもありますが、ある夜、理由もなく祖母のことが気になり、眠れないほど胸がざわつきました。
その翌朝、祖母が体調を崩して入院したと知らされ、私は思わず「これは虫の知らせだったのではないか」と感じたのです。
理屈では説明できませんが、確かに「何かが起こる」と知らせるような感覚があったのでした。
他にも、大きな地震が起きる前に「いつもと違う不安「を感じてそわそわしたり、家族の死を予感する夢を見たこともあります。
これらを偶然の一致と切り捨てるのは簡単ですが、体験した私やその他の人にとって「虫のしらせ」という現象は、一種の未来予知なのです。
なぜ「虫」の知らせ?
では、なぜ「虫」なのか。
背景には中国の道教思想と日本の民俗が関係していると考えています。
中国道教では「三尸(さんし)」という、人体に棲む三匹の虫がいて、人の悪事を天に告げることで寿命を縮めると信じられていました。この考えが日本に伝わり、平安時代以降の仏教説話や民間伝承にも影響を与えたのでしょう。
さらに、日本では、心の落ち着かない感覚や、物事の異変に気づく直感を、しばしば「虫」にたとえる表現が見られます。たとえば「胸の中で虫がざわつく」といった比喩。
つまり、虫とは体の奥に潜む存在であって、人の心の奥底にうごめく感覚の象徴となり、「虫の知らせ」という表現を形づくり、現代まで受け継がれたと思うのです。
「虫の知らせ」の正体
「虫の知らせ」ってなんなのだろう?と科学的に考えると、「無意識の情報処理による直感」と説明できるでしょう。
科学者や専門家ではないので、間違っているかもしれませんが、人は普段から膨大な情報を五感で受け取っていますが、その多くは意識に上らず処理されます。
スポーツ選手などが「体が勝手に動いた」と語る瞬間や、料理人が一目で食材の鮮度を見抜く感覚も同じ仕組みであり、長年の経験や学習が無意識に積み重なり、わずかな違和感や危険の兆しを直感的に察知する。
虫の知らせは、非科学的な偶然の産物ではなく、人間の脳や身体が持つ自然な能力のひとつなのです。
結局のところ
虫の知らせとは、言い伝えなどの「人の腹に棲む虫が異変を告げる」ではなく、「経験と無意識による直感」と科学的には説明できます。
でも、科学的説明では割り切れない現象もあると思います。
陳腐な言い方ですが、「自然や霊的なモノからのサイン」もあるのかもしれません。
信じるか信じないかは人それぞれですが、理屈を超えた世界が私たちのすぐそばに存在するのではないかと実感させられるのです。
※画像はイメージです。


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