火葬場には、遺族や僧侶、職員のほか、葬儀社や設備管理の担当者など、さまざまな人が出入りします。
その中でも心霊体験をするのは、葬儀社の社員や火葬炉を扱う技術者に多いようですが、死に関わる仕事ゆえ、こうした話が公に語られることはほとんどありません。
私も同じ職場にいたからこそ、こっそりと打ち明けてもらえました。
だからこそ、作り話のような不自然さがなく、生々しい体験談として聞くことができたのです。
火葬炉の技術者の話
一番ゾッとしたのは、火葬炉の技術担当者の話です。
火葬炉は定期的なメンテナンスが必要ですが、職員は清掃しかできないため、重要な部分の点検は担当者に頼ることになります。
ある日、彼は炉内に入り、狭い空間で肩をかがめ手探りで点検を進めていると、突然、後ろから肩を掴まれました。思わずのけぞり振り返りますが、そこには誰もいません。
炉内には他の誰かが入ってくる事はなく、彼、一人だけ。
火葬やご遺体の扱いには慣れ、日常的に炉内で作業している彼ですら、体が硬直するほどの恐怖を感じ、次の瞬間、誰もいないはずの空間に、確かに“何か”がいる・・・そう思わざるを得なかったそうです。
彼に何が起きたのか?
彼の話はここで終わりでしすが、私なりになにが起きたのか考えてみます。
まず、何のために、火葬炉を点検中の彼を後ろに引っ張ったのかということです。
おそらくは、その火葬炉で火葬された人ではないかと想像でき、それ以外は他に思いつきません。
次に”目的は何なのか”ですが、後ろから引っ張るという行為を考察すると、「そちらに行くなと引き止める」、「イタズラ」の2つが考えられます。
まずは「そちらに行くなと引き止める」は、もしかすると作業を続けた事で重大な事故が発生したのかもしれませんが、炉の構造からしても可能性はほぼありません。
すると、体験した本人から聞いた感じからも、「イタズラ」が正解のような気がします。
その”何か”は、理由はわかりませんが、焼かれて骨になったけれど魂のようなものだけがそこに取り残されてしまい、あまり人がくるような場所ではないので、寂しかったのかもしれません。
どういった存在だったのかは不明ですが、地縛霊のようなもので、特に恨みのような怨念がないので、ただたださみしかったのでしょう。
思うこと
引っ張った存在の正体や、行動の理由は憶測しかできません。
心霊的な体験をしたことは明らかなので、火葬場という場所からすると、このような出来事に遭遇するのも不思議ではない気もします。
幸いにも事故にはなりませんでしたが、そうでなくとも火葬に関連する仕事は神経がすり減るものですから、もしイタズラでも勘弁してほしいと思うのです。
※画像はイメージです。


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