伯母の予知能力の秘密

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伯母はいろいろと不思議な人で、地震や周囲の人々が病気にかかるとかを言い当てる事がありました。
彼女自身の死についても予知したようで、従兄弟のスマホに「いかなきゃ」というメッセージを送信した日の夜、自宅で自然死していたのでした。
私に予知能力のようなはありませんが、母方の家系には、たびたび、そんな能力をそなえた人がいたような事を聞いた事があります。

目次

伯母の遺品を整理していると

葬儀が終わってしばらくすると、従兄弟が「遺品整理をするんだけど、手伝ってくれないかな」と連絡がきたので、なにか面白いものがあるだろうと思って手伝うことにしました。

祖母は本が好きな人だったので、部屋は本で埋め尽くされていました。
従兄弟と一緒に残しておく物、処分する物を分けていくうち、本の山の奥に隠していたような鍵のかかった箱をみつけたのです。
もしかしてお宝か・・・と興奮し、従兄弟が工具をもってきて鍵を壊して中をあけると沢山のノートが入っていました。

一冊広げてみると、丸い記号のようなものが描かれた脇に、いくつかのハーブの名前リストが記されています。
従兄弟と「なんだろうね」なんて話をしながら別のノートを開いてみると、とんでもない事が書かれていたのです。
かなり古くて消した後もあって、全部読むことはできなかったのですが要約すると。

「ヨーロッパ由来の魔女が使っていた記号、魔女に崇拝されていた邪神といったらいいのか、とにかくそれくらい畏れ多い存在を召喚するための印」
「日本にも江戸時代くらいに召喚の秘法が伝わったらしいけど、適性がある女性にしか使えなく、予知ができるようになる」
「そういう存在には代償がつきもので基本的に魂を欲しがる、契約を履行するとき・・・」

伯母さんの正体

つまり、伯母の予知能力は邪神から授かり、召喚の適性がある女性が生まれるたびに邪神の秘法を伝えてきた、ということになる。私達は驚いて別の部屋にいる祖母に「こんなのが見つかったけど!」と詰め寄ると、さらに意外な事実が解ったのでした。

祖母の話によれば、伯母はいわゆるオタクで子供の頃から小説を書いていたそうです。
高校生にもなると同人誌即売会で本を出すようになり、仲間内でちょっとチヤホヤされるようになったとか。
ところが出版社努めだった祖母から見れば、駄文ばかりで全く才能が無いとしか言えないけれど、身内なのでハッ切ると言う事もできません。
大学を卒業する頃には「小説家になる」から、編集を紹介して欲しいと言いだしたそうです。
結果は解っているのでやんわりと避けていたのですが、あまりにしつこく迫ってるので、仕方なく書いている内容が合いそうな編集に合わせてあげて、原稿を持ち込んだのですが・・・案の定、コテンパンにされたとか。

それで筆を折ったのですが、たぶん、一番気に入った原稿を思い出として残したのが、それ何じゃないかな?というのです。

結局

でもいろんな事を言い当ててよね?と祖母に話すと、たとえば10年間の間に地震がおきるとか、全般的にどうにでも解釈できるような事ばかり言っていて、それが親戚の間で曲解されたのだと。
もともと、今でいう厨二病気質だったので、あの子には不思議な力があるとか噂になって調子に乗ったとも。

余計な事を知ってしまった私達・・・伯母さんのお墓参りにいって、黒歴史を暴いてしまってごめんなさいと謝ったのでした。
もしかすると、そういう能力を持っているという人の何人かは、厨二病を煩わせてしまったまま歳をとってしまい、引き返せなくなったのではないか?と思いつつ、もしあの世があるとしたら、伯母さんに怒られること間違いないでしょう。

※画像はイメージです。

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