都会の真ん中、それも東京23区内の病院のぞっとするような実話怪談です。
声がきこえる
少し前、いつものようにママ友数人と、近所のカフェでお茶していた時のことです。
子どもの風邪が流行っているという話から、自然と病院の話になり、そこでママ友のK子さんが、こんなことを言い出したんです。
「そういえばさ、〇〇総合病院のエレベーターって、変なことない?」
〇〇総合病院は、今は私たちの地域で一番大きい病院です。K子さんは近くに住んでいて、お子さんが小さいので定期的に通っていました。
彼女が言うには、検診で朝一番にエレベーターに乗ったときに限って、「早く!助けて!」って声が聞こえてきます。
エレベーターの中には誰もいませんから、空耳かと思ったのですが何度も続くので、これは幽霊なのでは?とゾッとしたそうです。
その話を聞いて皆が「えー、それ怖っ!」と笑いましたが、川島さんの顔は真剣です。
エレベーターの扉も、なぜか閉まるのが遅い時があると言うし、若い看護師さんの中には異様な冷気を感じたり、何かに触れたような感覚がすると訴える人もいたと言います。
しかし「疲れてるんだよ」とか「気のせいだよ」と、だれも取り合ってくれないそうなのです。
エレベーターの記憶
K子さんのエレベーターの奇妙な話を聞いて、〇〇総合病院へ行くのが怖くなりました。
でも子どもが病気になったらどうしよう?なんて悩んでいたとき、加入している生命保険のセールスレディの方が、病院で元看護師をしていたという事を知りました。
かつては救急での勤務経験もあったのですが、激務な上に人の命に関わる仕事に疲れてしまって転職したそうです。
事を知ってしまうと、もしかしたら、なにか原因が解るんじゃないかと意を決して尋ねてみました。
すると彼女は病院だから、そんな事もあるかもね・・・と噂話も含めた病院で体験した。いろいろな話を聞かせてくれたのです。
中にエレベーターにまつわる話もあり、それは20年以上も昔にあったことでした。
地下鉄サリン事件が発生した日、多数の被害者が都内の各病院へと搬送され、この病院もその一つで呼吸困難に陥った人々が、次々と救急車で運び込まれてきました。
廊下も人で溢れ、当時の医療スタッフは、一人でも多くの命を救うため必死の救命活動を行った。
あるとき運び込まれた患者は、もう一刻の猶予も許されない状況で、必死に蘇生を試みる中、無情にもICUにたどり着けず、エレベーターの中で命の灯が消えたのだそうです。
事件の合った日、その人の奥さんが子供を出産するのに他の病院に入院しているらしく、「子供に会いたい、早く!助けてほしい!」とうわ言を繰り返していた。
他にも病院の構造が古く動線がいまいちなので、エレベーターの中で亡くなってしまう患者がいるそうで、無念さや未練があの狭い空間に刻み込まれてしまったのではないかと思うそうです。
〇〇総合病院
話を聞いて複雑な気持ちになり、単純に怖いと思って良いのだろうか?と思っていました。
ただ私自身、霊感はなく、幽霊に遭遇した事はありません。二十歳まで幽霊を見ないと見る事は無いという事もあって、対岸の火事のように他人事で安心していました。
しかし、あるとき子供の検診でX階にある小児科へ向かうのに、エレベーターに乗ろうとした時。
突然、子供がエレベーターの前で「怖いよ~」と泣き出した事があり、言い得ない”怖さ”を感じたのです。
つい最近、〇〇総合病院は建物の老朽化で建て替えました。
敷地は同じなのですが、そういった幽霊のような物は引き継がれるのでしょうか?
※画像はイメージです。


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