寮母の秘密

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県外にある医療系の大学に通っていたので、実家から離れたているために学校が用意した女子寮で生活をしていました。
そこで体験した、ちょっと不気味なお話です。

目次

寮母

寮母はとても熱心な方で、食事等の学生の世話意外にも悩みを聞いてくれ、誰にも分け隔てなく接してくれるのですが、親元から離れて暮らす子たちの面倒を見る事に必要以上の使命感を持った人でもありました。
とくに生徒の電話に神経質で、厳しいを通り越したところがあるのです。
当時は携帯電話が無かったので、寮の中央にある電話まで行って話さなければなりません。
電話がかかってきた場合は、一旦寮母が出てから、部屋まで呼びに来てくれるようになっていました。

私は彼氏がいたので毎日のように電話がかかってきていましたが、それが気に入らなかったようです。
話が終わるとやってきて、彼と話した内容について質問してきたりします。
彼との話が筒抜けなのがおかしいと思っていたのですが、私は声が大きいので聞こえていんだろうぐらいにしか思っていませんでした。

ところが、学校で同じ寮に住んでいる先輩と電話の話題になって初めて知ったのですが、寮母は私たちにかかってきた電話を管理室にある電話の受話器を上げて、こっそり盗み聞きしているそうです。
それにかなり人間関係にも目を光らせているようで、方法は誰も解らないのですが、寮の中での行動は筒抜けという事でした。

話を聞いた後、改めて周りを観察すると、先輩方のそっけない態度や、食事が終わるとだれも話をする事もなく、食堂からそそくさと自室に戻っていったりと、不審に思う事がいくつもあった事に気づきます。
そんな私に先輩は「おめでたいやつだ!」と大笑いしながら、寮での行動には十分注意するように言われたのでした。

その日の夜、同じ部屋で暮らしているルームメートに先輩から言われた事を話すと、とても驚いたような表情をみせました。
「今まできがつかなかったの?」と耳元でささやき、そして「部屋の中は大丈夫だと思うのだけど、プライベートな事について話のは気をつけた方が良いかもね」と念をおしてきます。

無頓着すぎた自分に反省しながらもドギマギしていると、自分のベットの方に歩いていったルームメイトが「ここを見て」というようなジェスチャーをしています。
指をさした、彼女のベッドと壁の隙間をよく見ると小さな文字でびっしりと「寮母に注意」と書かれているのです。
それに御札まで貼られていて背筋がゾッとしました。

たしかに、そんな寮母に気を使って生活していたら、おかしくなってしまうのも当然かもしれません。

おかしい?

それからというもの、外で彼氏と合ったときに寮の状況を話し、どうしても必要なこと以外は電話で話さないようにして、部屋ではヘッドホンステレオを付けて、大人しく過ごすようにしていました。

季節が春から夏に移っていき、暑さで寝苦しかったためか私は寝付けない日々が続き、12時すぎると決まってキーンと耳鳴りが聞こえ、金縛りにあうことが増えていったのです。
体が全身が鉛のように重く動かせなくなり、呼吸だけがかろうじてできる状態で、誰かがそばにいるような錯覚がして心臓はどんどん高鳴り、恐怖で汗が噴き出すのです。

ルームメイトに相談すると、「ストレスが溜まってるんじゃない?今度の休みにでも彼氏の家に泊まって、気分転換してきなよ」とアドバイスをくれました。
そこで私は「実家に帰る」と嘘をついて外泊届を出したのですが、なぜか寮母は知っていて、「実家に泊まると言っても、実際は彼氏の家に行くんでしょ?それは許可できない」と叱られてしまったのです。

私は確信しました。寮母はどこかで私たちの会話を聞いていたのだと。

結局、次の休みは寮に残ることになってしまった。いや、正確には、外出を禁止されてしまったのです。

ルームメイトは実家に帰ってしまい、私はひとり寂しく部屋で過ごすことになった、その夜。
ヘッドホンステレオで音楽を聴きながらうとうとしていると、突然、耳の奥でキーンと耳鳴りがし、体が動かなくなりりました。いつもの金縛りです。

なんとか動こうともがいているうちに、ふっと金縛りが解け、その反動でベッドから転げ落ち、別途の奥の方の暗がりに真新しい御札が見えたのです。
本来なら気味が悪くて触れたくもないのに、そのときの私はむしゃくしゃしていて、思わず剥がすと、御札から細いコードのようなものが伸びて壁のほうへ続いていたのです。
よく見ると御札には小さなスピーカーのような装置が。
いや、これはスピーカーじゃなくてマイク?

私は思いついて、ヘッドホンステレオをその装置に押し付け、大音量で音楽を流しました。
次の瞬間、どこかから「ギャッ」と驚いたような声が聞こえたのです。
やはり寮母は盗聴していたのだ。

結局

朝になり、私は御札とマイクを寮母に叩きつけて問い詰めてみた。
すると彼女はあっさりと自白した。御札でカモフラージュすれば、気持ち悪がって触らないだろうと。
さらには盗聴器だけでなく、素行の悪い生徒の部屋にはカメラまで仕掛けていたというのだ。

しかも悪びれるどころか、「お前たちは監視をしないと、すぐ非行に走るロクデナシばかりだから、寮を預かる身として正さないとならないんだ!お前たちがしっかりしないから悪い」と、逆ギレです。

信じられない気持ちで頭が真っ白になり、しばらく呆然と立ち尽くしました。
一分一秒すらもこの部屋にいたくない、恐怖と強烈な嫌悪感を感じて、私はその日のうちに寮母に「寮を出ます」と宣言し、さっさと荷物をまとめ、迎えに来た彼氏の車に乗り込み帰路についたのでした。

落ち着いた頃、先輩や元ルームメイトにこの話をするとやっぱりという事でした。
でも彼女たちは家が遠すぎて通うのが不可能なため、寮を出ることはできないそうです。

金縛りや誰かがいたような感覚は、ストレスから来たのだろうと先輩に話したのですが、あの寮は・・・。

※画像はイメージです。

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