昔から伝わる迷信って、本当に迷信なのでしょうか?
「合わせ鏡」は地味かもしれませんが、不吉なものの象徴の1つとして認識され、割とメジャーなものといえるでしょう。
しかし「合わせ鏡なんてものは迷信であり、まったく科学的ではない」と言う人がいるのも確かです。
真実で正解なのか判断はできませんが、個人的な体験元に考えると迷信とはいえないと思えてしまうのです。
やたらと多かった怪現象
私の体験とは「合わせ鏡」によって、怪現象に遭遇したことではありません。
怪現象が頻発する場所が「合わせ鏡」になっていた、その事実を確認したことなのです。
そこは私がかつて勤務していた葬場。
火葬場で怪現象や心霊現象が起こるのは、ある程度想像がつくかもしれません。
しかし、私の勤めていた火葬場では、それが日常といえるほど頻繁に起きていました。
むしろ、何も起きない日のほうが珍しかったのです。
今までに2カ所の火葬場に勤務してきましたが、2つ目の職場での怪現象の頻発ぶりは、明らかに異常。
しかもその火葬場は、人口の少ない地域にあり、火葬件数も他の施設と比べて圧倒的に少ないのに、怪現象は毎日のように起きていました。
待合室の怪現象
この火葬場では、主に待合室で怪現象が発生していました。
特に多いのは、もっぱら遺族の皆さんが帰られた後、部屋を片付けにいくと誰かが残っているようで、忘れ物を取りに返ってきたのかと思って声をかけると、ふっと消えてしまうという現象です。
他にも誰もいないのに、待合室から声がする、誰かが入っていくのを見かけても、部屋にいくとだれもいない等、様々な怪現象があり、職員だけではなく利用者からも話を伺うことがあるのです。
怪現象の原因は何なのか?
怪現象の原因には、立地条件をはじめとして、さまざまな要因があると思います。
しかし、これが原因ではないかと確信していたのは、トイレの鏡が「合わせ鏡」になっていたことです。
そのトイレは、待合室の廊下を挟んで男性用と女性用が向かい合わせの位置で、ある位置からみると手洗い場の鏡が向き合いあって「合わせ鏡」になってしまうのです。
利用される方々が、この合わせ鏡の状態に気づくことは、おそらくほとんどありません。
私がトイレの清掃をしているとき、ふと合わせ鏡になった鏡が目にとまり、その奥にたくさんの老人が見えました。
慌てて周りを見渡しても、だれもいません。
時々気になって、その場所からわざと合わせ鏡を覗き込むと、なにか異様な物が映っていることがあります。
同僚にその話をすると、怖がって確認してくれないので、私以外にも見えているのかは解りません。
霊感の強い知人に相談すると、「そこは霊たちの通り道になっている」とテンプレ回答の見本というべき言葉が返ってきました。本当か嘘かはわかりませんが、私は素直に受け入れ納得するしかありませんでした。
合わせ鏡が解消された
ある時、利用者の方から「トイレの中が丸見えになっている」とのクレームが寄せられました。
男女それぞれのトイレの中にある手洗い場の鏡が合せ鏡のなるのですが、意図せずしてトイレの内部、特に個室付近の様子までもが見えてしまうのです。
それをたまたま利用者が気がついて、問題視したのは合わせ鏡よりも、「中が見えてしまう」というプライバシーの欠如でした。
そのため、手洗い場に仕切りを設けて対応することになりました。
「合わせ鏡」が無くなった事で、怪現象は少なくなりました。ただし完全に無くなったわけではありません。
聞いた話では、施設の設計者はかなり強いこだわりを持った人物で、実用性よりもデザイン性を重視して設計された建物だったそうです。
一見スタイリッシュな外観とは裏腹に、内部にはこうした「奇妙なつくり」がいくつか存在していたのです。
それが他にも怪奇現象を起こす原因になっていたようですが、また別の話で。
※画像はイメージです。


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