マッサージの施術をしている方には、霊感が強い方が多いって知っていますか?
人体に直接触れて「感じ取る」ことで、感覚が鋭くなってしまうのかもしれません。
うちのお店で起きた出来事をお話しします。
心療内科に通っていた方が、「マッサージを受けると調子がいい」と言って、来店されたのが始まりでした。
その方は次第に元気になっていき、やがて同じ病気で悩む友人たちを紹介してくれるようになったのです。
Aさんの悩み
気づけば、お店には心に疲れを抱えたお客様が増えて、施術中に悩みを打ち明けられることも多くなっていき、ただ話を聞くだけの日もありましたが、それでも少し楽になるのならと思い、できる範囲で寄り添うようにしました。
そんななか、いつものお客様から電話があり、「・・・どうしても話を聞いてほしい人がいるんです」。
そう言われて紹介されたのが、Aさんという男性でした。
マッサージを始めながら話を聞いていると、なぜだかシドロモドロでなにを言いたいのか解らない。
普段は、その人が抱えているものがなんとなく「わかる」のに、今回はまっさら。
そういうのは初めてでした。
「私ではお役に立たないかもしれません」と告げようとしたとたん、頭の中に「それじゃない」というような感覚がよぎり、不思議と口が動いて、こんなふうに言っていました。
「違う相談ですよね?」
Aさんの本当悩み
Aさんはしばらく黙りこんでから、ぽつりぽつりと話し始めました。
詳しいことは語りませんでしたが、どうやら以前に身近な人が不審な形で亡くなったこと。
それ以来、自分の周囲で変なことが続いていて、精神的にも限界だったこと。
話が終わる頃、彼の背後にふっと影のようなものが見えました。
するとAさんの顔が鬼のような形相になり、「どうして、気づいてくれなかった」と叫んだと思うと、「苦しかった」と泣きながら訴えてきます。
しばらく叫んだ後にAさんはぐったりとして、黙り込みました。
Aさんを軽くさすって意識があるか確認すると「・・・なにが起きたのでしょうか?」と聞いてきたので、上体を起こし、冷たい水を差し出してあげた後に私は言いました。
「このままでは、その方は成仏できません。
この先、貴方の周りの大切な人にまで影響が出てしまうかもしれません。
ちゃんと、お寺で供養してあげてください。」
大切な人
「身近な人は奥様ですね」
私の問いにAさんは頷きます。
その声は女性の声のように聞こえたので、私はすべて悟りました。
奥様が苦しくてどうしようもないのと、今なんとかしないといけない状態だから、ここまでして出てこざるを得なかった。
人の残した思いは怖いものです。
それをどうにかできるのは、生きている私たちしかいない。
だからこそ、しっかりと供養してあげてほしいと伝えると、Aさんはスッキリとしたような表情をして帰っていきました。
店にはよどんだ空気が残っていて、何かを引きずらないように、窓を開けて風を通し店の隅々まで空気を入れ替えて、ひと息つきました。
マッサージ店で起きた「よくある・・・かもしれない」話ですが、もう二度とこんなことが起きないようにと、ただそれだけを願っています。


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