黄色の背景色に黒のビックリマークが印象的な「その他の危険」。
他の警告標識にない例外の危険に対する注意を促す標識で、すぐ下に補助標識があり「大雨冠水注意」や「この先○m行き止まり」と具体的な危険を説明しています。
しかし経年劣化によって補助標識の内容が読めなくなったり、標識が脱落してしまう事もあるのですが、中には警察に問い合わせても、そもそも解らない場合もあります。
その解らないモノとは、幽霊や怪奇現象が含まれているという噂があるのです。
町外れのビックリマーク
私が高校生まで住んでいた町の外れに、ビックリマークだけの「その他の危険」の標識がぽつんと立っていました。
その標識がある道は学校への一番近いルートで、他の道を使うには大回りしなければならず、通学時間も倍以上かかってしまうので、私は毎朝自転車で通っていました。
ビックリマークの標識は何度も目にしていて、ただの注意書きだと思い、どんな意味があるのかを考えるかなんて気にすることなく通り過ぎていて、学校の友達も同じように「あれ、ただの警告だよ」と言います。
高校生のある朝、いつものように自転車をこぎながら標識の前を通り過ぎたとき、ふと視線を感じました。
自転車を停めて、周りをみても誰もいません。
次の日も、その次の日も、標識の前を通ると必ず何かに見られている気がしました。まるで、その標識が目を持っていて、私の通過を監視しているようでした。
怖く感じたのを紛らわせようと、同じクラスのA子に話すと・・・。
「わかる気がする。あそこ、なんか変だもの。こないだ通ったとき、標識の下に、誰かが立ってた気がして・・・でも、よく見たら誰もいなかったの」
私達はゾッとして、それっきりこの話はしませんでした。
あの日の帰り道
それから数日後のことでした。
いつもは部活で遅いA子が先生の都合で部活がお休みになって、一緒に帰ることになったのです。
二人並んで自転車をこいでいると、もう日が傾きかけていて辺りは少し薄暗くなっていきます。
そんなとき、あの標識が目に入ってきました。
すると突然、A子が叫びました。
「あれ?Nちゃんがいる、標識にところにNちゃんがいるよ。」
私はNちゃんがだれなのか解らないので「だれ?」と聞くと、「そっかしらないんだね、そしたら紹介するよ」と言って、標識の方に向かっていくのですが、どうみても誰もいません。
「あれ?」と思った瞬間、A子がいなくなりました。目の前でまさにパッと消えたのです。
私は驚いて、「A子!」と叫んでも返事はありません。
自転車を停めて周りを探しても見つかりません、むしろ自転車ごと隠れる場所なんてありません。
辺りが真っ暗になると、視線を感じ、恐ろしくなってその場から逃げ出しました。
A子の行方
自転車のペダルを必死に踏み込み、助けを呼びにA子の家に向かいます。
全身汗だくになってA子の家に到着すると、玄関の前にA子が乗っていた自転車が置いてあるのです。
たぶん似たような自転車だと思い、呼び鈴を押すと、私の前に現れたのはA子自身なのです。
「えええええええ!」
つい私は大声を出してしまいました。
それに驚いてA子は、「どうしたの?」と聞いてきます。
「あの標識の前で、Nちゃんがいるって言って・・・」
と説明すると首をかしげながら、
「今日はお腹を壊して、私、学校お休みしたよね??それとNちゃんてだれ?」
「えええええええ!」
私は状況が全く解りません、いままでの事を順序立て、もういちどA子に説明すると笑われてしまいました。
もしかして
結局、私の気のせいという事で・・・いや気のせいドコロじゃないのですが、そうするしかありません。
卒業するまで、朝晩、標識の前を通りました。時々なにか視線を感じましたが、それ以外なにも起きませんでした。
A子も変わった様子はないのですが、なんとなく本人でないような表現しがたい違和感を感じました。
なんの根拠もないのですが、あのビックリマークの標識は、危険を知らせているのではない。
そこに「いる」ことを知らせていて、A子はN子と入れ替わり、あそこに「いる」
・・・そんなことを考えてしまいます。
※画像はいめーじです。


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