瓊瓊杵尊の天孫降臨の真実

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神代から受け継がれてきた、皇室の血脈を記した記紀。
天照大御神の命により、瓊瓊杵尊が地上に向かい、日向の高千穂に降り立ったことで、神から人間になったという話である。
しかし、神から人間に天降るという話も不思議な話であり、そのストーリーに若干の違和感がある。
地上に行かせるはずの息子がそれを断り、孫に行かせた理由とは、なんだったのだろうか?

目次

天孫降臨神話

天孫降臨について、古事記にはこうある。
天照大御神(アマテラス)の子である天忍穂耳命(アメノオシホミミ)に命じ、
『葦原中国の平定が終わった。次は、以前に委任した通りに、天降りして葦原中国を治めなさい』
と、言った。
しかし、天忍穂耳命は、『天降りの準備をしている間に、子の邇邇芸命(瓊瓊杵尊・ニニギノミコト)が生まれましたので、この子を天降りすべきでしょう』

それで天照大御神は、邇邇芸命に葦原の中つ国の統治を委任し、天降りをすることになった。
天降りの途中で、天の八衢に、高天原から葦原の中つ国までを照らす神がいた。

高木神(高御産巣日神・タカムスビノカミ)が、天宇受売命(アメノウズメ)に、その神に誰なのか尋ねるよう命じると、国津神の猿田毘古神(サルタヒコ)だと言い、先導のため迎えに来たのだという。
邇邇芸命は、御者を連れ、高天原を離れて天の浮橋から浮島に立ち、筑紫の日向の高千穂の久士布流多気に天降ったのだった。
これが古事記による天孫降臨の簡単な話である。

天忍穂耳命(アメノオシホミミ)について

天忍穂耳命は、天照大御神の子にして長男である。
その印象は最高神の長子としては、とても薄いと言える。
天忍穂耳命が誕生したのは、天照と素戔嗚(スサノオ)の誓約のシーンで、素戔嗚が八尺の勾玉を口の中で噛み噴き出して生まれた5柱の一人だ。

素戔嗚の剣を天照大御神が借り受けて生まれたのが宗像三女神である。
この時、素戔嗚が自らが持つ剣から女神が生まれたとして、その誓約での潔白を証明したという。
「私の心は清く正しかった。それ故に三人の優しき女神が生まれたのだ。私が勝負に勝利したのだ!」
スサノオは、勝利を宣言したという場面がある。

その場面の事を受け、天忍穂耳命の別名に『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』とあまりにも凄いという名を正統後継者である長男に付けたのだった。
そして、天忍穂耳命に葦原中国を治めさせる予定だった。
天孫降臨の話の前に、天忍穂耳命は天照大御神と高木神に葦原中国に天降ることを命じられるも、断っている。

それも理由は、『葦原中国がひどく騒がしい』からだという理由だったのだ。
しかし、国譲りが終わると、いよいよ天忍穂耳命が派遣されることとなったが、瓊瓊杵尊が産まれたために、子に行かせるという。
日本書紀では、高御産巣日神が直接瓊瓊杵尊に天降りを命令している。

孫に天降りさせた本当の意味

まず、記紀が編纂されたのは、天武朝の時代。
完成はどちらも700年代である。
この頃は、天皇家の側近として藤原氏が外戚や重臣の地位を築いていた。
記紀では、神代の昔から葦原中国といわれる地上の国は、支配者は天皇家であるということを強調している。
この記紀に深く関わった人物こそ、藤原不比等であり、その息子らとともに、藤原氏の繁栄の基礎が固められるとともに藤原黄金時代が作り上げられたという。

不比等は、女性天皇である持統天皇と蜜月の関係であり、持統は自ら天皇になった女性天皇で、自分の血の繋がった皇子を次期天皇にしようと画策したのだった。
そのため、藤原氏の権力を思う存分に使ったとも言え、もしくは藤原氏にうまく使われた可能性もあり、定かではない。しかし、太子の草壁皇子は早世してしまったため、その子である、持統天皇から孫にあたる者に白羽の矢が立つのがわかる。

持統天皇は歴代天皇で、初めて伊勢神宮を参拝した天皇であり、伊勢の神・男神アマテルを女神アマテラスに変更させ、自身が女性天皇であることを正統にした。

天照大御神こそ最高神で天皇家の祖神は、太陽神で皇祖と崇めている。
自分の「孫」である軽皇子、後の文武天皇を即位させて、天照大御神から瓊瓊杵尊への天孫降臨のごとく、諸々を継承させた。

つまり、天照大御神が瓊瓊杵尊に天降らせるように、持統から文武へと皇位継承を正統な強固なものとするために作られたのが記紀だったとしたら…
不比等の力は偉大であり、大津皇子の謀叛も捏造で冤罪であったとしたら、と考えると、古代日本の歴史も恐ろしいものだと感じる。

Utagawa Kuniyoshi, Public domain, via Wikimedia Commons

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